出版社内容情報
【目次】
内容説明
「日本はすべてに成功したのだ。見かけ上は」政治、メディア、安全、教育、高齢化、働き方…「闘うフランス人記者」が炙り出すこの国の姿。
目次
民主主義的理想の裏側
政治:絶対的な権力を握る政党の支配下で
メディア:監視された自由
世界で最も安全な国?
司法:厳しさと常識外れの手続き
社会的関係:自分の立場をわきまえる
変化を拒む家父長制社会
教育:従順なサラリーマンの育て方
高齢化:悲観論と創意工夫の狭間で
労働:社会的義務
移民:裕福な海外駐在員から難民申請者まで
ポピュラーカルチャー:搾取される情熱
結び 日本と外部世界との複雑な関係
著者等紹介
西村カリン[ニシムラカリン]
1970年フランス生まれ。ジャーナリスト。ラジオ局やテレビ局を経て、1999年から2004年までフリーのジャーナリストとして日仏で活動。2004年末から2020年までAFP通信東京特派員を務め、現在は仏の公共ラジオ「ラジオ・フランス」および仏の日刊紙「リベラシオン」の特派員。Les Japonais(日本人、未邦訳)が2009年に渋沢・クローデル賞を受賞
村松恭平[ムラマツキョウヘイ]
1984年生まれ。翻訳者。フランス語講師。上智大学外国語学部フランス語学科卒。東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
56
著者の言葉で言えば『硬直性』に尽きる。教育システムなど、様々な土台で育まれた”枠”。大なり小なり、市井の人々の言動へも影響。根底の「3つの無責任」。慣習の打破も、これらの一部。長年の日本生活のご経験を活かした『長所を踏まえた気づき』に、概ね納得感。一方、報道の自由と民主党政権、十把一絡げな「引きこもり」定義など、一部論理性・多面性に欠けた論旨も見受けられる。加えて、日仏の比較はもとより、女性管理職と出生率の相関性などの興味深い視点も、該当データを明示するとより説得力が高まる気がしました。2026/04/11
Mayu
9
日本人もなんとなく存在を感じながら、その問題から目を背けている、「裏側」にフォーカスした本。取り上げられているトピックはどれも一度はニュースなどで見かけているものばかりなのに、それに対して具体的にアクションを起こしたり、本当は何が起きているのかを掘り下げて調べたり、どうすべきか考えたことがなかった。この本の中でも、じゃあどうしなさい、とか、これが善でこれが悪というようなラベルづけがされているわけではないけど、普段なんとなくモヤモヤしていた問題について、はっきり言語化してもらい、また、日本の当たり前の外から2026/08/20
Tomonori Yonezawa
9
県立Lib▼2026.1月本▼12章303頁、章題略▼2024.10に出版された「日本、完璧さの裏側」の全訳版▼長いというかクドいというか、訳本のやな感じが残る作り。▼存じてなかったが、有名な左寄り系の記者さん。主張には「耳を傾けるべき」もあったが、段階を踏まずに「俺が!」したがる左っぽい情動が文から感じられる。イ○コの名が出てきた後は、かなり斜に構えて読了。▼だからどうなの?が強く残る。著者が思うように直せばよくなるのか?フランスのように?ここはやっぱ日本なのよ。著者の中の背筋が定まってない文章。2026/08/09
トト
4
2002年より日本在住、今は日本人の家族と東京で暮らしているフランス出身のジャーナリストが、フランスに向けて書いた日本のアレコレの邦訳。政治、経済、教育、文化、その範囲は多岐にわたる。日本は、外面的には他国に比べて良い面が多い、という主張のあと、裏側にある本質を語るというもの。多少偏見的な面も否めないが、かなり正確に把握されていることに驚く。客観的に見て、日本は少し勿体ない国だなと感じた。国家として理想的なシステム、文化なのに、それを蝕む人達が多くいて、不幸な人間を生み出している。本当に勿体ない国だ。2026/04/03
koishikawa85
2
とても面白かった。日本に住んで長いフランス人が、フランス人向けに日本について解説しており、その長所ではなく暗部について取り上げている。よくある日本賛美本ではない。個別のエピソードには既知のものが多いが、こうやって外国人から指摘されると、そうかやはり異常なのかと改めて思う。日本は言論が自由な民主主義国家のように思われているが、わかりやすい独裁者がおらず民衆が監視者となっている言論不自由な国なのだ。東京で見知らぬ人に話しかけるのはありえない、との指摘には笑った。2026/09/11




