内容説明
身を守り、よりよい議論をするための科学的思考力をきたえる本。「地球温暖化なんてあり得ない!」と主張する困ったおじさんを相手に、基礎知識をやさしく学ぶユニークなビジュアル書が日本上陸!!
目次
1 気候変動問題はいかにして、かくも大きな議論になっているのか?
2 事実を否定する
3 責任を否定する
4 環境への影響を否定する
5 科学を否定する
6 科学否定論にどう向き合うか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピンガペンギン
23
気候変動の科学的コンセンサスにつき、97%の科学者が温暖化の原因は人間だと考えている。米国でも1988年にジョージ・ブッシュは公約で気候変動と戦うとかかげていた。その後の政治の変化は自由市場原理主義によるとする。(他の本の統計で日本では気候科学を信頼している人の割合がロシアと並んで25%と他国に比べて少ないとあったのが気になる)専門家の意見を聞く必要があるが、にせの専門家がもっともらしい顔をして偽情報を流す。北極海の海氷は40年で半分になった。1975年から気候モデルによって北極圏で温暖化が早くすすむ→2025/08/22
宇宙猫
14
★★ 気候変動をテーマにした誤謬の解説書。誤謬については分かり易くて良い本だけど、気候変動の本と思って読んだので途中で飽きてしまった。2025/01/01
鴨長石
0
原著が出版されたアメリカでは、気候変動に対する態度と支持政党が完全に相関しており、深刻な分断を生んでいる。本書では気候変動否定派を「困ったおじさん」などと呼び、「気候変動の要因が人類による二酸化炭素排出の増加であると信じる科学者は97%」と主張するなど、多数派だから正しいというような論調である。まさにこのような態度が分断を加速させているのではないか。本書のような攻撃的な表現は気候変動人為派のエコーチェンバーの中にしか響かないだろう。そこまで分断が激しくない日本で本書を翻訳出版する意義があるのだろうか。2024/10/30
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