ひとごと―クリティカル・エッセイズ

個数:
電子版価格
¥2,750
  • 電子版あり

ひとごと―クリティカル・エッセイズ

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年06月15日 01時49分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309231600
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0010

出版社内容情報

◎伊藤亜紗氏推薦!
何かに魅入られる。その魔法の時間を引き伸ばすことが批評であったような時代に、本書は終わりを告げる。いったん魅入られたならば、魔法が去ったあとの醒めた体が何事かを語り出す。本書はそのことを証明する。
◎内容
何かを発言することが通販サイトの商品ページに足跡を残すことと大差なくなってしまったこの時代に、〈書く〉ことの意味はいかにして立ち上げなおされるのか――『非美学』の若き哲学者による渾身の批評=エッセイ集。書き下ろし序文と巻末の著者解題も必読!
--
道徳も真理も腐りきっているとしたら、いったいひとは何を拠り所にして生きていけばよいのか。そんなものはない。しかしそれはたんに人生の厳しさであるだけでなく、楽しさや喜び、あるいは優しさの条件であるだろう。雑多な文章が収められたこの本に通底するのは、「ひとごと」との距離のうちにある、そのようなポジティブな条件の探究である。――本文より
◎もくじ
スモーキング・エリア#1 煙草と同じくらい分煙が好き
100パーセントの無知の男の子と出会う可能性について
非美学=義家族という間違った仮説をもとに
ポシブル、パサブル――ある空間とその言葉
スモーキング・エリア#2 音響空間の骨相学
コントラ・コンテナ──大和田俊《Unearth》について
プリペアド・ボディ――坂本光太×和田ながら「ごろつく息」について
スパムとミームの対話篇
スモーキング・エリア#3 僕でなくもない
やさしさはひとにだれかのふりをさせる――大前粟生『私と鰐と妹の部屋』について感じたらこの法螺貝を吹いてください――『全裸監督』について
異本の論理――アラン・ロブ=グリエ『ヨーロッパ横断特急』について
絵画の非意識――五月女哲平の絵画について
失恋工学概論
スモーキング・エリア#4 時間の居残り
見て、書くことの読点について
テーブルクロス・ピクチャープレーン――リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」展について
日記を書くことについて考えたときに読んだ本――滝口悠生『長い一日』について
ひとんちに日記を送る
Tele-visionは離れて見てね
画鋲を抜いて?がれたらそれは写真――迫鉄平「FLIM」展について
ジャンルは何のために?――絵画の場合(千葉正也、ロザリンド・クラウス、本山ゆかり)
スモーキング・エリア#5 痛み、離人、建て付けの悪い

内容説明

すべてを「自分ごと」として考えることなどできないのなら、なぜ「ひとごと」は悪いことなのか。他人との距離はいかにしてポジティブなものになるのか。『非美学』の若き哲学者による渾身の批評=エッセイ集。

目次

スモーキング・エリア#1 煙草とおなじくらい分煙が好き
100パーセントの無知な男の子に出会う可能性について
非美学=義家族という間違った仮説をもとに
ポシブル、パサブル―ある空間とその言葉
スモーキング・エリア#2 音響空間の骨相学
コントラ・コンテナ―大和田俊“Unearth”について
プリペアド・ボディ―坂本光太×和田ながら「ごろつく息」について
スパムとミームの対話篇
スモーキング・エリア#3 僕でなくもない
やさしさはひとにだれかのふりをさせる―大前粟生『私と鰐と妹の部屋』について
感じたらこの法螺貝を吹いてください―『全裸監督』について
異本の論理―アラン・ロブ=グリエ『ヨーロッパ横断特急』について
絵画の非意識―五月女哲平の絵画について
失恋工学概論
スモーキング・エリア#4 時間の居残り
見て、書くことの読点について
テーブルクロス・ピクチャープレーン―リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」展について
日記を書くことについて考えたときに読んだ本―滝口悠生『長い一日』について
ひとんちに日記を送る
Tele‐visionは離れて見てね〔ほか〕

著者等紹介

福尾匠[フクオタクミ]
1992年生まれ。哲学者、批評家。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

池波

1
出来事が出来事のまま漂うことを許さないような〈密〉から距離を取ること。その距離の取り方は、「いてもいなくてもよくなる」こと。「ありうる」を、ある/ないの決定において考えるのではなく、あってもなくてもいいという「非決定」においてポジティブに考えること。 イマージュ/ガラスによる相対化。その線引きは、ぼかしてしまおう。 具体的手段として、既存の形式の外に、あるいは隙間に新しい形式を創造すること。作品未満のものにとりかこまれることの「貧しさ」のなかにあって、何かが〈作品として現れてくる〉その瞬間を捕まえること。2025/03/06

yoyogi kazuo

0
現代美術のレビューは作品そのものと同じくらい理解できないが、身辺雑記的なエッセイはものを考えるときの角度とか感性の練習として使える。2025/02/25

櫻井

0
気軽に読めるエッセイ集として手に取ったら結構歯ごたえあり面食らったが面白かった。ドゥルーズ、ベルクソンとの取っ組み合いを長年回避しているのが見透かされているようで、さすがにそろそろ…という気になった。 また、通読してみるとテーマによって演じ分けるように文体が変わるのも印象的だった。エッセイと批評のちょうど中間のような、世俗的な対象について書かれたものが特に好み。着眼点の独自性が際立つから。2024/12/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22033075
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品