内容説明
多様性と他者理解について知るSDGs絵本。科学者のママ、ゲーム好きのパパ、音楽家のおじさん…同じ場にいても、見ているもの、その見え方はまったくちがう!?きみには、どんなふうに見えてる?
著者等紹介
ベルモント,ビクター[ベルモント,ビクター] [Bellmont,V´ictor]
イラストレーター、デザイナー。経営工学を学んだのち、視覚芸術の世界へ。ビジュアルコミュニケーションに関心を持ち、美術学校アルテディエスとミヌスクラ・イラストレーション学校で学ぶ。この絵本は2021年、スペインでもっとも歴史のある児童文学賞ラサリーリョ賞を受賞した
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山県生まれ。翻訳家。法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
172
誰かと何かの書類を見ているとき、ここは緑色かなと思ったら青色と表現する人がいる。人によって感覚は違っていて、例えば同じ色に見える赤一色をいくつもの色彩で感じている人もいる。朝焼けや夕焼けも、人それぞれ見えている景色が違うのかも。多様性や感性の豊かさはそこから生まれてきているのかもしれない、そう思うと楽しい。家族や親戚が揃ったある食事の場面を天井から描いた色彩感覚の絵本。色の見え方だけではなく、そもそもみんな興味や視点が違っていて、見たいものを見て、話したいことを話している。一つではない、それが大切なこと。2025/05/13
ふじ
18
2025課題図書(中学年)。読メで見て読みたかった本。家族みんなが世界をどう見ているか、という視点で話が進む。場面は変わらないのだけれど、こんなに違うんだな。もっと多様性について話かと思ったけれど、より些細な、それでいて「みんな違う」ことに気かされるいい絵本だった。#NetGalley2025/05/14
ヒラP@ehon.gohon
17
視覚異状の人の見え方の違いは、イメージが湧くのですが、この本にある、人の考え方や個性で、こんなに見え方が違うという発想にはちょっとついていけません。2024/07/20
kobumaki
15
2025読書感想文課題図書ということで、子供が借りてきた。同じテーブルを囲む家族一人一人の目線を通じて、人によって見え方も見てる視点も異なることを、絵本ならでは分かりやすく表している。この本で初めて、色覚異常の方の見え方を体験できた。ちなみに私は緑内障。視野が欠けたり、星のようなものがチラついたりする今日このごろ。視野としてはもちろん、多様性としても考えさせられる本。2025/07/26
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
自分なりの見方・見え方を、自分の「メガネ」をかけてみている、ひとそれぞれ。訳者の金原さんのあとがきの言葉が印象に残りました。英語のcolor-blind(色覚異常)に新しい意味がつけ加わりました。肌の色のちがいが見えない、つまり気にならないという意味が。 【第71回青少年読書感想文全国コンクール 中学年】2024/08/12