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はじまりのブッダ―初期仏教入門

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309230894
  • NDC分類 182.8
  • Cコード C0015

出版社内容情報

ブッダは輪廻を信じたか? 諸行無常とはなにか? 初期経典を通してブッダの本当の教えに迫る画期的仏教入門書。宮崎哲弥氏推薦!

【著者紹介】
1953年東京都生まれ。82年、文藝賞を受賞し小説家としてデビュー。大学生の頃より仏教に傾倒し、独学でパーリ語やサンスクリット語を習得する。著書に『上海バビロン』『ゼロの楽園――村上春樹と仏教』など。

内容説明

初期経典が伝えるブッダの姿を通して仏教誕生の瞬間とブッダの真の教えに迫る。画期的で明解な仏教入門書。

目次

第1章 ブッダは輪廻を信じたか
第2章 ブッダは何者だったか
第3章 「異端」ブッダのライバルたち
第4章 ブッダは霊魂を信じたか
第5章 「諸行無常」とはなにか
第6章 古代インドの「実証科学」
第7章 異端思想家サンジャヤの悲劇
第8章 異端ブッダの死

著者等紹介

平野純[ヒラノジュン]
1953年東京都生まれ。1982年「日曜日には愛の胡瓜を」で第19回文藝賞を受賞。大学生の頃より仏教に傾倒し、独学でパーリ語やサンスクリット語を習得する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

28
「古代インドの快楽主義と苦行主義が両極化しながら同時にエスカレートする価値の変動期だった。貨幣経済の誕生と進化、『貨幣が貨幣をうむ』サイクルの始まりは快楽主義の横行を招く。が、一方でそれは、その反動として苦行主義への志向を呼び覚まさずにはおれない」。まるで今の世界のようではないですか?資本主義経済の極みにある今は新たなブッダ(思想)が生まれているのかもしれない。資本主義の極相林を歩むとき、はじまりのブッダは一つの灯火になるのかもしれない。2020/02/06

takeapple

18
『日曜日には愛の胡瓜を』のあの平野純がよもやこんな初期仏教の凄い本を書くようになるなんてとってもびっくりしたけれど、村上春樹仏教論などお書きになっていたのですね。『上海バビロン』とかとにかく幅広さと奥深さとわかりやすい文体と目の付け所と本当に心から尊敬致します。私も丁寧に南伝大蔵経や阿含経典読まなければダメですね。おっしゃるようにブッダは論理的で合理的で西洋の宗教と全然別物だったのが、ブッダの死後ヒンズー教的世界観に囚われてしまったのでしょう。テーラワーダ仏教もブッダの教えと全然別物なのでしょう。2019/01/06

nizimasu

9
日本に入ってきている仏教は、大乗仏教が主流。しかもその経典はブッダの死後数百年後に作られたと言われているだけに実際のブッダという人間はどういう思想の持ち主だったのか。ブッダの死後から時間を経ていない時期に作られた経典などを元にその思想をたどる。そこで浮かんでくるのは従来の輪廻や転生について言及しないというプラグマティックな態度。既存のバラモン階層などが信望する宗教の否定と言うキリストのようなラジカルな異端の宗教者の姿に繋がるというのは面白い指摘。でも大乗仏教と原始仏教の経典を五十歩百歩というのも驚きの展開2014/11/17

Lily ※amazon不買運動中

8
鮮やかに、二千年前の原初のインド社会とブッダ像を描き出す。神格化されていない特異でユニークな男の姿が浮かび上がる。丁寧な経の読み込みと想像力に助けられて二千年前のブッダに出会える。恐らく、研究資料というよりもインスピレーションに効く本。私は非常に良書と思った。 一休和尚と禅宗についても、もう少し学ぶ必要がありそうだ。 現在のインドで仏教が少数派であるのもなにかしら関係するのではなかろうか。2021/02/16

マープル

7
宮崎哲弥の『仏教論争』(ちくま新書)の参考文献に上がっていて購入後、長らく積ん読だった本。著者は売れない小説家のようで(失礼!)、大学生の頃から独学でサンスクリット語やパーリ語をおさめ、仏教について考究してきた人物。この本の特徴は、仏教を、都市文化が花開き、貨幣経済が大きな発展を見せた時代のインド思想として、一定の「距離」をおいて考察している点である。この距離感が、通常の研究書とは一味違った趣きをこの本に与えている。ただ、ところどころ文章に違和感を感じるところがあったのが残念(訳文ではなく平文の日本語に)2019/12/28

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