マグダラのマリアによる福音書―イエスと最高の女性使徒

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309230764
  • NDC分類 193.6
  • Cコード C0016

内容説明

19世紀末、エジプトで発見されたパピルス写本、『マグダラのマリアによる福音書』。そこには知られざるイエス・キリストの素顔が、そしてその愛と信を受ける最高の使徒でありながら、「娼婦」と貶められてきた「マグダラのマリア」の真実がある。

目次

1 『マリア福音書』(序説;日本語訳テクスト;福音、啓示、対話)
2 『マリア福音書』における救済者の教え(肉体とこの世;罪、裁き、律法;人の子 ほか)
3 初期キリスト教における『マリア福音書』(イエス伝承;パウロ;『ヨハネによる福音書』 ほか)

著者等紹介

キング,カレン・L.[キング,カレンL.][King,Karen L.]
ブラウン大学で学位(Ph.D.)を取得。現在、ハーヴァード大学神学部教授。古代キリスト教史、コプト語を担当。『マグダラのマリアによる福音書』研究の世界的第一人者。他に『グノーシス主義とは何であるのか』(ハーヴァード大学、2003年)で学界の高い評価を得ている。後世のマグダラのマリア娼婦説を正統派キリスト教神学の権威主義的な創作、ゆがんだ捏造として一蹴。現代女性の貶められた地位にマグダラのマリアの視点から鮮明な光を照射する

山形孝夫[ヤマガタタカオ]
1932年、仙台に生まれる。東北大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学院博士課程満期退学。専攻、宗教人類学。宮城学院女子大学名誉教授。主要著書に『砂漠の修道院』(平凡社ライブラリー、日本エッセイストクラブ賞)など

新免貢[シンメンミツグ]
1953年、沖縄県に生まれる。関西学院大学大学院神学研究科修了。宮城学院女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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優希

77
マグダラのマリアが残したと言われる福音書について色々と知ることができました。長いこと禁断の書とされてきたのは、姦淫の女などと言われる、マグダラのマリアに対するマイナスな印象が前に出ていたからに他ないでしょう。しかし、イエスの女性使徒の中では最も使徒としてふさわしい女性であったように思えてなりません。聖書から見られるマグダラのマリア像はほんの一部でしかないと気づかせてくれました。2016/11/10

かおりんご

35
マグダラのマリアに関する本の中に、やたらと「マリア福音書」が出てくるので、気になって手にしました。マリア福音書で描かれるマグダラのマリアは、聖書に書かれているマグダラのマリアとは違い、キリストに愛された一番弟子でした。マリアのことを妬んだ男性使徒たちによって、悔悛した娼婦に仕立て上げられたのだそうです。本当のマグダラのマリアがどんな女性であったかは分かりませんが、俄然興味が湧いてきました。聖書のイメージに捉われないでいきたいです。2019/05/19

ヒロモ

1
図書館より。学術書。気軽に読むというより、研究者の考え方を知るのにガチで読む感じ。けど、面白かった。6世紀末のローマ教皇グレゴリウスの説教が印象的。時代に合わせて解釈を変えないといけないことはあるにしても、決定的な意図を感じた。本当の最初の事は誰も分からない訳で、考古学みたいなロマンの世界なんだろうな。どこからか、また、福音書のカケラが出てくるといいな。2022/02/23

ドッグマスター

1
いろいろ参考になった2009/12/22

偽教授

0
愚にもつかない偽書。これが本当に二世紀に既に書かれていたものなのだとしても、やっぱり愚にもつかない偽書だと思う。2013/03/16

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