内容説明
最新の研究成果を盛り込み、絵札の図像の歴史からその解釈、占いの具体的な手順までを丁寧に解説。タロットに興味を持つすべての人に必携のガイドブック。
目次
1 タロットを読む(愚者と奇術師;女教皇と女帝;皇帝と教皇;恋人と戦車;正義と隠者;運命の輪と力;吊られた男と死神;節制と悪魔 ほか)
2 タロットを発掘する
3 タロットを使う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫羊
21
本編では、大アルカナを順番通り2枚ずつで括って解説している。タロット占いのための解説とは違う。序章で触れられているタロットの歴史とも絡んだ内容で、カードの理解が深まる。終わりのほうに占い方も少し紹介されている。ヘキサグラム、ケルト十字法、ホロスコープ・スプレッド、そして、著者が愛用しているというシンプル・クロス・スプレッド。本当に怖いぐらいシンプル。2枚のカードを使って、現状と試練を占う。イメージする力が必要なスプレッドだと思う。2015/01/21
宵子
3
タロットの歴史や変遷について著したもの。タロットの歴史については、意外と知らかったと感じた。 また占いに関心がなくても、象徴学やユングの心理学について関心がある方にも面白く読めると思われる(実際、筆者はタロット占いができるが、あくまで参考にすぎないと思っている) 印象に残った言葉。 「しかし、僕の場合には目に見えぬ運命についてそこまで理解していない。運命は手に取ることはできないし、ましてやそれが変わったかどうか、実験のしようがない。人生は一度しかない。歴史にも人生にも『もし』はないのである」2012/08/20
ybhkr
2
すっごくおもしろかった。卒業論文のテーマであるジェイムズ・ヒルマン氏の引用が出てきて勘違いしていたことも判明してタロット以外にも発見があった。タロットの歴史のほか絵札に対する解釈に枚数を割いていて簡易なタロットマニュアルにはない深い洞察が記されている。また歴史や歴史の中の誤りなども研究されていて非常に勉強になった。ひさびさにさわったタロットがとても楽しかった。2012/10/15
ういじ
2
タロットの歴史&絵の意味&心理学的な解釈。エジプトの神秘とかカバラとかそういうのはよくわからんけどタロットは好きって人にお勧めの本だけどこれ中古でしか売ってないのよね。伊泉龍一先生の本は高いし分厚いしって人にも読みやすい。まぁ心理学が全部とは言わないけど、なるほどと頷けるのは面白い。2012/04/29
ゆぱたうるす
2
まるで学術論文を読み終えたような満足感。大アルカナを対にしながら解釈していくところがとても新鮮。鏡リュウジ氏の相談者と向き合う姿勢にも感動。図書館で借りた本だったが、新たに買い直してしまった。2012/02/02