内容説明
〈同一性〉〈自我〉〈理性〉への挑戦。プラトン以来の西欧精神史の基本原理を根底から覆し、伝統思考からの解放を主張する真に創造的な書物。
目次
序論 反復と差異
第1章 それ自身における差異
第2章 それ自身へ向かう反復
第3章 思考のイマージュ
第4章 差異の理念的総合
第5章 感覚されうるものの非対称的総合
結論 差異と反復
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wadaya
10
私の人生において、最も衝撃を受けた哲学者はジル・ドゥルーズ。今でも、ホワイトヘッドの次に好きな哲学者である。哲学書を登山に例えると「差異と反復」は、私のエベレストに違いないが、登頂不可能だと思ったことはない。それは多分、私の性に合うからだろう。私には若い頃から想起している哲学概念がある。名付けるなら「バイオリズム」数式で表現するなら「y=a sinθ」という三角関数のイメージ。yは空間における記憶、θは時間の増加量、そしてaとは強度、意識などの強さ。本当は3Dで螺旋状のイメージ。ドゥルーズを読んでいると→2024/09/27
nranjen
6
図書館本。こんな博士論文あるかああああああっっっと驚きながら関係箇所だけじっくり読んであとは飛ばし読みした。ふと立ち止まり音読すると日本語としてよくわからない文章に出くわすことが多々あった。しかしこれだけのボリュームの本を訳すだけでもすごいありがたいと思わなければならないのであろう。あとがきに訳するにあたり様々なドラマがあったことを知る。本文はこんな論述のありかたそのものへの驚きが何よりも大きく、他印象深かったのはあとがきの訳者と著者の会見の際のワンシーン。なぜか頭の中にクリアに思い描けた2018/08/09
madofrapunzel
4
★★★★★ [再読] …やっと完全読破できました! 第三章「思考のイマージュ」らへんから、やっとこの本に対する”姿勢の硬さ”のようなものが取れて、何とかゆっくりづつとはいえ楽しんで読めるようになりました。しかし、内容はやはり激ムズ(というより分からないww) 個体の流動的な発生を主に論じている(「世界は卵である」といった記述など)のかな…? くらいです。 でも、読んでいて本当に楽しかったです。人生の伴侶としたいと思います。ありがとうドゥルーズ!2011/09/25
放蕩息子
3
ドゥルーズの主著。面白かつた。ドゥルーズはデカルト・プラトン・カント・ヘーゲルのやうな共通感覚に基づいた今までの西洋哲学の批判をこの書の中で試みる。デカルトはプラトンの哲学では根底に「共通感覚」があるため同一性もしくは道徳的なものになつてゐる。これに対してドゥルーズはニーチェ的、永遠回帰的な同一性を持たない逆感覚を対置させる。逆感覚はすべてのものに超越でありながらすべてのものは差異化させる。2013/05/07
有沢翔治@文芸同人誌配布中
2
ザ・ピーナッツの二人は「同じ」と言えるのでしょうか? 似てるだけなのでしょうか? そもそも「違う」のでしょうか? 違いがあるとしたらどこに? https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51130722.html2010/10/28
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