内容説明
「高度な知識や技術をもつ渡来人が朝鮮半島からやってきて、ヤマト政権で活躍した…」歴史教科書で習った、渡来人をめぐるこの構図は古代人のDNA解析から、もはや崩壊した。では、大陸文化は誰によって、どのようにもたらされたか?虚実入り混じる古代史を、渡来人から洗い直す!
目次
序章 古墳時代に日本列島に渡った膨大な数の移住者とは
第1章 渡来系豪族を「渡来人」と総称すれば、歴史を見誤る
第2章 「渡来人」の時代以前の中国、朝鮮半島、日本
第3章 四世紀に、ヤマト政権と加耶の交流が始まった
第4章 東漢氏と結んだ蘇我氏はいかに勢力を拡大したか
第5章 聖徳太子と天智天皇に仕え、東漢氏を超えようとした秦氏
第6章 船氏、西文氏、鞍作氏…独自の動きをとる渡来系豪族
終章 早くから日本に同化した「渡来系豪族」の栄枯盛衰
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。2019年3月に明治学院大学教授を定年で退職。専攻は日本古代史、歴史哲学。比較文化的視点を用いた幅広い観点から日本の思想文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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