内容説明
地名研究の決定版!『日下を、なぜクサカと読むのか』姉妹編。地名の語源を探る、『日本の地名』改題増補新装版。
目次
第1章 「タイザ」はアイヌ語地名ではない
第2章 「ヨウロ」は荷役労働者の集落から
第3章 全国の「由良」海岸に共通するもの
第4章 「美守」は『魏志倭人伝』につながる
第5章 岬を指す「串」は西日本に偏在
第6章 「シトリ」地名は新羅系渡来人由来か
第7章 半俗宗教者が住んだ(山奥の)地名
第8章 行商人の集住地「連雀」は東日本に多い
第9章 「桜」―狭い峠と、岩
第10章 地名は近隣の地名をまねやすい
第11章 地名と人体名には共通語が少なくない
著者等紹介
筒井功[ツツイイサオ]
1944年、高知市生まれ。民俗研究者。元・共同通信社記者。正史に登場しない非定住民の生態や民俗の調査・取材を続けている。第20回旅の文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のぶ
1
情報量が非常に多い本なので登場する沢山の地名について詳細は覚えてませんが(そういえば表題の潮来についても読んだのに記憶が曖昧だ)、今までボォっと見てるだけだった日本の地名についてコペ転が起きる程に見方が変わるような本でした。(最後あたりで読んだ印象的なネタですが)「不動滝」は宗教的なものではなく「秀処」が訛ったものである可能性が高いとか。昔の人は(今もか)敬虔な人よりスケベな人が多かったということか。傍証を数多く集めて検討していく極めて学問的な論調の本ですが著者は本職の学者でなく元記者だったのも驚きです。2025/04/30
siomin
1
日本全国の難読地名を著者なりに解説した一冊。地名がつけられた理由がわからないときに、やれアイヌ由来だやれ朝鮮語由来だと理由付けするのがあるらしく、一部ではその通りなのもあるらしいが、それが乱用されているとは。また、伝説をもとに由来を説くものもあるが、それも鶏が先か卵が先かの世界のよう。つまりわからないことだらけのようです。そのため、著者の説もどこまで信用に足るのか難しいのかなとも思いました。2024/12/05
ozmaax
0
地名の考察シリーズ。例によって地形図と地名を照らし合わせて、地名のルーツを考える。何となく法則が見えてきた2024/12/17
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