内容説明
IQテスト、ブレインストーミング、「好きなことを仕事にする」ブーム…。政治と資本主義の願望を吸い上げ成長した、怪物的概念の驚くべき真実。“ニューヨーカー”誌ベスト・ブック選出!
目次
第1章 凡庸と崇高のはざまで
第2章 ブレインストーミング誕生
第3章 自己実現としての創造性
第4章 ザ・シューにおけるシネクティクス
第5章 創造的子ども
第6章 広告業界の革命
第7章 創造性は死んだ…
第8章 進歩から創造性へ
第9章 創造性万歳
まとめ 何をすべきか?
著者等紹介
フランクリン,サミュエル[フランクリン,サミュエル] [Franklin,Samuel W.]
文化史家。デルフト工科大学講師。スミソニアン協会のレメルソン発明・イノベーション研究センター、ハグレー博物館と図書館、ハティ・トラスト・リサーチ・センター、スタンフォード芸術研究所、ブラウン大学デジタル・スカラーシップ・センターなどから賞およびフェローシップを受ける。アメリカ自然史博物館、国立9.11記念博物館などの展覧会を企画
加藤洋子[カトウヨウコ]
翻訳家。日本ユニ・エージェンシー翻訳教室講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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氷柱
3
1118作目。11月24日から。分厚いので自宅でじっくり読んでみた。クリエイティブであることの歴史を紐解いてくれる一作。歴史上、クリエイティブであることはそう求められていなかったが、資本主義が誕生した辺りからそういった傾向が強くなっていき、現代では何か新しいものを生み出すことにこそ価値があるという共通認識が敷かれることとなった。動き出した歯車は止まらない。しかしこの創造性というものは誰にでも備わっているものであるので、平等とは言わないまでも全員にチャンスがある代物である。2024/11/25