内容説明
英雄ではない、奇跡の連続によって生きのびた、普通の人間だ―。16歳でホロコーストに送られ、戦後は憎きナチスの残党を追い、ユダヤ人孤児保護に尽力した男の壮絶な体験記。暴力とは、命とは、そして信仰とは何かを問う、ひとりの生存者からの命のメッセージ。
目次
プロローグ 幽霊たち
1章 家族
2章 さらば無邪気な日々
3章 永遠の別れ
4章 死者の冒〓
5章 囚人の運命
6章 生命の光
7章 奴隷から巡礼者へ
8章 死の階段
9章 優しさの限界
10章 自由
11章 裏切り
12章 終わりの始まり
13章 罪と罰
14章 子供たちを救え
15章 新しい地平
16章 ラブストーリー
17章 生き方を選ぶ
18章 生存者
著者等紹介
レフコヴィチ,ヨセフ[レフコヴィチ,ヨセフ] [Lewkowicz,Josef]
ポーランドに生まれ、家族とクラクフ近郊のジャウォシツェに住んでいた。ナチスの侵攻後、6つの異なる強制収容所で3年間を過ごし、その後、潜伏するナチスを捜索するハンターとしてオーストリアとドイツを駆け巡った。戦後、南米へ行き、ダイヤモンド・ディーラーとして働いた後、エルサレムに移住。2024年3月時点で97歳
カルヴィン,マイケル[カルヴィン,マイケル] [Calvin,Michael]
受賞歴のある作家であり、サンデー・タイムズ(英タイムズ紙の日曜版)のベストセラー・ライターでもある。その著書は、洞察力と影響力で高く評価されている
辻元よしふみ[ツジモトヨシフミ]
服飾史・軍事史研究家、翻訳家。陸上自衛隊需品学校部外講師。早稲田大学卒業
辻元玲子[ツジモトレイコ]
歴史考証復元画家(ヒストリカル・イラストレーター)、陸上自衛隊需品学校部外講師。桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒。ドイツ国立ミュンヘン音楽・演劇大学にてハンノ・ブラシュケ教授に声楽を師事、同大学特別課程修了。日本で数少ないユニフォーモロジー(制服学)と歴史復元画の専門画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。