出版社内容情報
神話に最初に登場する鳥、世界一高価な鳥、大戦の流れを変えた鳥、科学の常識を覆した鳥……。世界の見方がまったく変わる鳥の物語。
内容説明
世界を変えた10の鳥。創造神話で活躍し、大戦の流れを決め、科学の常識を覆す―。身近な種から、もう会えない種まで、彼らがいなければ世界はまったく違うものになっていた。
目次
第1章 ワタリガラス
第2章 ハト
第3章 シチメンチョウ
第4章 ドードー
第5章 ダーウィンフィンチ類
第6章 グアナイウ
第7章 ユキコサギ
第8章 ハクトウワシ
第9章 スズメ
第10章 コウテイペンギン
著者等紹介
モス,スティーヴン[モス,スティーヴン] [Moss,Stephen]
イギリスの自然史研究家にして野鳥観察家、放送作家、テレビプロデューサー、著述家。BBCで野生生物をテーマにした番組制作に長らく携わり、現在、バース・スパ大学で教鞭を執っている。野生生物、とくに鳥をテーマにした著作多数
宇丹貴代実[ウタンキヨミ]
翻訳家。上智大学法学部国際関係法学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
18
タイトルに異議あり。人類によって本来の生き方を変えさせられてしまった鳥、が正しいのでは。人類の関与が他の生き物にとってメリットになるケースは希少なのでは。ほとんどは人間が生き物を消費/犠牲にするばかりなのではないかと。なぜクリスマスに七面鳥を食べるのか、考えたこともなかった浅薄な私をお許しください。雀の項は読むが辛かった。ナチスの行った民族浄化に例えられるような残虐行為、対象がユダヤ人かどうかの違いで、やってることは同じなのだな。鳥インフルは人間にとってタンパク質としか見なされない鳥たちからの報復では。2025/01/07
テト
18
鳥が人類を変えたという少し大袈裟な本かと思うと、逆に人類がやらかしてしまった鳥たちへの懺悔のようなそんな気持ちにさせられてしまう。人類の近代史の中で、10種類の身近な鳥たちのそれぞれの独自な人類との関わりがなんともディープで読み耽ってしまった。近代の明らかな迫害はひどいとするだけでは正しくなく、現代も気候危機という形で同じようなことが行われていることを、意識して感じていることが必要なのであった。2024/08/27
takao
5
ふむ2024/05/21
たらちゃん
4
国立博物館に鳥展を見に行く前に、と気軽に読み始めたら、しっかり勉強させて頂きました2024/12/21
リョウ
4
世界各地の10種の鳥を題材に、鳥が人類に与えた影響、そして人類が鳥に与えた影響(絶滅を含む)を論じる。世界各地で様々な環境に適応して柔軟に生きる鳥もいれば、特手の環境に適応して進化したためにその環境が少し変わるだけで種の存続そのものが危うくなる鳥もいる。そんな中で、人類が出現し発展していく中で環境の変化が大きくなり、鳥たちにも大きな影響を及ぼしている。本の一世代前には危惧されていなかった事柄、気候変動が今や大きな問題になっていることに愕然とする。2024/11/18