内容説明
知ってた?地球は今も「氷河時代」!日本列島はその時どうなった?過去の痕跡から学ぶ、気候変動の実態と環境保護へのヒント。大阪市立自然史博物館、大好評特別展を増補書籍化!!本で楽しむ博物館。
目次
プロローグ 現在も氷河時代!
第1章 あなたの隣の「氷河時代」
第2章 過去の気候変動を探るには
第3章 化石の伝言―氷河時代がやってきた!
第4章 森の古文書―植物から読み解く森の歴史
第5章 虫たちの履歴書―現在日本列島の生物相の成立
第6章 生き物たちのレフュージア
エピローグ 過去を知り、これからを考えるために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kanki
17
地球の歴史で見れば、現代は氷河時代。ミランコビッチ・サイクル。酸素同位体で気候変動がわかる。レフュージアの保全を。2024/04/17
きたぴー
15
最近の地学・地形myブームの流れで今度は気候変動の話。地球・地盤は常に動き続けているが、併せて気候も変動し続けており、それがまた地形や生き物の生息域の変化に繋がる。いや~、みんな影響しあっている。面白い♪大阪の地形話も新鮮。【メモ】①ミランコビッチサイクル:公転軌道が10万年周期で円⇔楕円を繰り返す。自転軸の傾きも変動し、自転軸自身も円運動している。②約300万年前から寒冷化が進み、80万年前以降は氷期と間氷期が約10万年周期。現在は間氷期に入って約1万年。③地球史で氷河時代は6~7回だけで、ほぼ無氷河。2025/12/20
Tomonori Yonezawa
7
市立Lib▼2023.9/30 初版▼6章119頁、身近の氷河時代、過去の気候変動、化石の伝言、森の古文書、虫たちの履歴書、レフュージア▼2016年の大阪市立自然史博物館で2016年開催「 氷河時代 〜略〜 」の展示内容・解説書を再編+書き下ろし▼けっこう面白いなと思ったものの、この本は何を訴えたいのか?が、ちと散漫な印象。▼現在は氷河時代で、氷河時代には氷期と間氷期がある。この辺はなんとなくでしか覚えてなかったので勉強になった(特に64頁の地球の気候変動①)。▼レフュージアは初めての気がする。要勉強。2024/02/19
nagata
6
現代は氷河期真っただ中、というのが改めて新鮮な驚き。地形や化石などの痕跡から丹念に気候変動をたどっていくのは地道でもあるが科学らしい向き合い方。2024/07/28
にゃーごん
5
大阪の自然史博物館が出している書籍なので、大阪近辺に関する記述が多かったかな。土地勘がないのでその辺はピンとこなかったけど、写真が多くて楽しかった。かつては日本にもヘラジカがいたらしいし、氷期の名残を残すてんとう虫やエゾゼミなども面白い姿だった。雷鳥も氷期の生き残りだそう。現代も分類的には氷河期らしいけど、こんなにも気候変動を体感するなんて我々もなかなか大変な時代に生きているなあ。2024/12/15




