出版社内容情報
皇極女帝は大化の改新の渦中に置かれた後、史上初めて重祚され斉明天皇として白村江の戦いを準備する重要な女帝である。その重要性の解明に、飛鳥寺と川原寺、両大寺の意味を含めて挑む。
著者情報
1959年生まれ。歴史作家、古代史研究家。「蘇我氏の正体」「継体天皇の謎」「物部氏の正体」他、著書多数。
内容説明
なぜ古代史最大の変革期に女性天皇が出現したのか?鍵を握るのは、平城京遷都を拒んだ謎多き二つの寺、飛鳥寺と川原寺。そしてその裏には乙巳の変の真相、ひいてはヤマト建国に関わる大きな謎が隠されていた…。気鋭の歴史作家・関裕二が、その真実の歴史を解き明かす。
目次
第1章 皇極は巫女王?(なぜ皇極天皇は即位できたのか;高かった古代女性の地位 ほか)
第2章 なぜ川原寺と飛鳥寺は平城京に遷らなかったのか(律令は女系天皇を認めていた?;なぜ皇極は敵対する二つの勢力に担ぎ上げられたのか ほか)
第3章 乙巳の変と皇極(斉明)天皇(皇極天皇は地獄に堕ちていた?;謎めく『善光寺縁起』 ほか)
第4章 皇極天皇を支えた三つの王家(天智と天武、二つの王家の葛藤;神武東征とヤマト建国 ほか)
終章 人質としての皇極天皇(なぜ田村皇子が担ぎ上げられたのか;岡本宮の意味 ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。育ちは東京都板橋区。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャル・アカデミック・フェロー。仏教美術に魅了され、奈良に通いつめたことをきっかけに日本古代史を研究。以後、古代をテーマに意欲的な執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。