出版社内容情報
新選組四番隊の若きエースで、維新後は西南戦争にも従軍、大正年代まで長命したその謎多き人生を、京都の絶頂期を中心に解明。
内容説明
長く三番隊組頭と伝えられた斎藤一は、実は四番隊組頭を長く務めた。出生から江戸出奔、上京まで、京都での活躍を中心に、会津戦争、西南戦争従軍、藤田五郎として明治大正を生きた「誠」の生涯を描く書き下ろし。
目次
1 新選組前夜
2 壬生狼疾駆
3 新選組四番隊組頭
4 孝明天皇御陵衛士
5 京都落日
6 転戦の果てに
7 斎藤一の明治
著者等紹介
伊東成郎[イトウセイロウ]
1957年、東京生まれ。新選組研究家。明治大学文学部史学地理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
41
図書館本。新選組の中でも人気の高い斎藤一の伝記。「~であろう」と言う著者の想像が多く、感覚的な所での信憑性と言う点では今一つの観は否めないが、斎藤の足跡を辿るには良書。★★★☆☆2022/11/01
Y2K☮
36
名著。多くの人に当然と思われていることが史実とは限らない。「三番隊組長」ではなかっただけでも驚き。他にも愛刀にまつわるエピソードや近藤勇との関係性、さらに奥方の時尾さんが会津の人で戦役の際に鶴ヶ城へ籠っていたことなど興味深い内容のオンパレード。池田屋事件の詳細や永倉・原田と近藤が訣別に至った事情も勉強になった。全体を通じて勤勉で多くを語らぬ信頼できる男という印象。損な役回りを進んで引き受け言い訳をしない。「ベルセルク」の鷹の団在籍時のガッツに近い。晩年に至るまで様々な職に従事していたのもこの人間性ゆえか。2022/05/06
スプリント
13
某アニメやドラマの影響で人気が高い斎藤一の生涯を史料を元に解説しています。試衛館の生粋の近藤門下ではありませんが新選組の至誠を尽くした人物だったようです。それにしても幕末・明治初期に活躍した人物は皆若いですね。2022/05/05
椎名千歳
1
新撰組の斎藤一の生涯についての本。 某ソシャゲでハマり、たまたま見かけて手に取ったくらいの軽い気持ちで読み始めたが、当時の史料内容にも触れられている点が当時の空気も感じ取れてよかった。 正直、新撰組については活躍時期と隊士の名前くらいしか知らなかったのでとても興味深く読むことができた。2022/05/12
とりとみー
0
斎藤一についての本を探していたら、三番隊隊長ではなく四番隊組頭と書かれているのが気になってこの本を選んだ。とても良かった。2022/11/15