覇権の世界史―陸のモンゴル・海のイギリス・空のアメリカ

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309227764
  • NDC分類 209
  • Cコード C0020

出版社内容情報

世界の覇権争いの舞台は「陸」から「海」へ、そして「空」へと移ってきた。覇権の構造とその転換がいかに起きたかを明らかにする書!

内容説明

悠久の歴史を編んできたドライ・ランドは大航海時代以降、海からイギリスに統合され20世紀後半になると強大なエア・パワーを持つアメリカが地球規模で一強体制を掌中にした。つまり、人類は「二度の空間レベルの覇権交代」をへて今の世界をかたちづくってきたのだ。それらの興亡はなぜ起きたのか?どうしてその国だったのか?読み進むほどに、歴史の必然が見えてくる!

目次

プロローグ 「陸」「海」「空」と覇権の移り変わり
1 「陸」の覇権とモンゴル帝国(長い時間をかけて「陸」の世界は形成された;ペルシア、ローマ、秦…「陸」の世界に出現した地域覇権;アッバース朝から始まるユーラシア経済の一体化;モンゴル帝国は、いかにユーラシアの覇権を握ったか)
2 「海」の覇権とイギリス帝国(「海」を発見したヨーロッパ、大航海時代へ突入す;小国のオランダ、イギリスが「海」への転換を主導できたわけ;イギリスの覇権を用意した産業革命と情報革命;あまりにうまくいきすぎた?!「海」の帝国イギリスの覇権確立)
3 「空」の覇権とアメリカ(新大陸で急成長した移民大国アメリカ;没落したヨーロッパを尻目にアメリカ経済は独り勝ちへ;アメリカの「空」の覇権に挑む中国の思惑とは)

著者等紹介

宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年生まれ。東京教育大学文学部史学科卒。筑波大学附属高校教諭、筑波大学講師、北海道教育大学教授などを経て、現在は歴史書の著者として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

12
通史的観点から世界史を見据える。部族や民族を超えた広域支配が「帝国」という形式で紀元前6世紀辺りペルシアで始まり、軍事力、首都の成立、それを結ぶ交通、軍隊を含む官僚制度の確立を条件とした支配形式の進化を、陸の支配→海を通じた支配→航空機やインターネットを含む空の支配を順次取上げ述べる。アシュケナージ・ユダヤ人のハザール王国起源説等、やや筆の滑りを感じる処もある。しかしモノコッカムから4倍体6倍体小麦成立が小麦の拡大を齎した事、ポルトガルやオランダのような小国が覇権を握った理由など、興味深い記述が多い良書。2024/08/09

Taka

11
歴史の教科書の編纂にも携わった先生の本。やはり堅い!ドライランド、ウェットランド、コールドランド、はあなるほどそんな分け方もあるのね、と最後まで読んでみたが、前にエンタメ性の高い歴史の本を読んでしまっていたせいか、それともピンポイントで興味があるテーマではなく体型的に知っとくかぁぐらいの気持ちて手に取ったからかのめり込む本とはいかなかった。しかし、歴史とはやはり地球上を舞台とした凄まじい速度で変わりゆくものだ、と三つの大きい論点から徹底的に論じられると納得できる。次はインターネットか宇宙か。2021/10/22

futabakouji2

8
世界史の流れをモンゴル・イギリス・アメリカの3つにわけて説明している。最初は陸のユーラシアの覇権をめぐる攻防。乾燥地帯の勢力が湿潤地帯へと武力を広げる。主にイスラムと遊牧民に触れている。海の覇権は大航海時代を経て拡大するヨーロッパ特にイギリスにその目を広げている。海のネットワークを拡大、高速化することでイギリスの膨張がユーラシアを覆う。空の覇権はアメリカであるけどこれは海の覇権であったイギリスのリニューアル版。空と仮想空間を圧倒的な軍事力と経済力で握る。わかりやすい本だ。2019/07/30

Toshizo

8
陸・海・空という視点から見た世界史の本。モンゴル・イギリス・アメリカがそれぞれの代表として書かれています。 個人的には、実が落ちないムギや収穫後に急激に甘味が落ちるサトウキビなど、本筋ではないところが大変興味深かったです。2019/07/21

紫の煙

6
有史以来の世界の覇権の移り変わりを、陸のモンゴル帝国、海のイギリス、空(インターネット)のアメリカと説明し、非常にわかりやすい。面白いのは、大陸の帝国の興亡である。2019/07/27

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