アマテラスの二つの墓―東西に封じられた最高神

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309227405
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0021

出版社内容情報

宇佐と伊勢の神宮両方に祀られるアマテラス。その意味を、アマテラス実在、日本歴史の開闢を解読しながらさぐる画期的な書。

戸矢 学[トヤ マナブ]
著・文・その他

内容説明

実質的な「最初の王」は、子孫を守護する祖先神・氏祖神として、天皇家によってなによりも手厚く祀られる。遺骸は宇佐に、霊位は伊勢に。この二つの霊地聖地は、一人の人物の埋葬・慰霊・鎮魂のよって根底で直結している。最高神アマテラスの全貌を明らかにする、戸矢古代学の到達点。

目次

第1部 宇佐篇(比売大神の本名とは―神名が示す女神の素顔;「よこしま」な国に「卑しき」女王!?―古代日本の固有名詞を解く;宇佐神宮は最古級の前方後円墳―神道と道教の融合;日本の建国は宇佐から―天皇家のルーツを知る;南方からやってきたアマテラス―建国は太陽王とともに)
第2部 伊勢篇(「よみがえり」「むすひ」となるアマテラス―縄文と弥生の結節点;天皇に祟りをなした八咫鏡―三種の神器筆頭の秘密;「天照」は飛鳥以後の新造語―隠された大和言葉;伊勢神宮は太陽信仰ではない―内宮を目隠しするアサマ山;伊勢は地の果て―埋葬される心御柱)

著者等紹介

戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。神道研究、古代史研究、著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らむだ

6
アマテラスは実在の人物であり、日本の歴史はアマテラスから始まった。という視点から 日本の古代史を探った一冊。宇佐篇・伊勢篇の二部構成で、東西に封じられた最高神の謎に迫る。2024/05/14

紅咲文庫

5
再読。北辰(北極星)を信仰の中核にすえる人たち、空の中心である北極星に対しては太陽も月もその中に抱合する。ヒミコ(個人名にあらず)→甦り→トヨ→甦り→天照。宇佐神宮(大分)と伊勢神宮。伊勢遷宮の際に建てられる御柱はその時の天皇の身長に合わせられる。古い御柱はあたかも人体のように埋められる。古事記・日本書紀に関するかずかずの疑問点って、皇室の中では完全なるストーリーとして伝えられているのだろうか。オープンにはならないのだろうか。2020/06/14

紅咲文庫

3
神さまにたくさんの名前があることが昔から不思議だった。本書を読んでなるほどと思った。アマテラスの呼称は大別して10種程度、アマテラス、イセカミ、オオヒルメなど。これは古来からの神が複層的にアマテラスとなっていったのではないか、もっとも古い存在はヒルメだったのではないか等、漢字到来前のことばから万葉仮名、漢字本来の意味へことばをあてる表記への変遷に沿って考えられていく。遷宮の意味や、明治天皇が在位中に伊勢へ行った理由、記紀の意味づけなど、天皇家が古来より引き継ぐものについての考察もとても興味深く読んだ。2019/01/02

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