幕末横浜 オランダ商人見聞録

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309227306
  • NDC分類 213.7
  • Cコード C0021

出版社内容情報

明治維新を目前に、開港直後の横浜居留地で貿易商をしていたオランダ人が、当時の日本人を驚嘆の目で生き生きと描く貴重な本。

アセンデルフト・デ・コーニング[コーニング,A]
著・文・その他

東郷 えりか[トウゴウ エリカ]
翻訳

内容説明

攘夷派の襲撃、恐ろしい台風、大火事での被災、船長殺害事件、そしてゴールドラッシュ。騒然とした当時の世相が生々しく甦る貴重な記録。異国の商人から見た幕末日本!開港後まもない横浜外国人居留地の世界。

目次

第1章 出島上陸―楽園の歓待と長崎の町
第2章 最初の横浜開港場
第3章 海岸沿いの農家に住む
第4章 ゴールドラッシュと密貿易
第5章 喧嘩に明け暮れる外国人居留地
第6章 大火事とオランダ人船長殺害事件
第7章 開港後一年―日本での商売

著者等紹介

東郷えりか[トウゴウエリカ]
上智大学外国語学部フランス語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まーくん

48
幕末、開港直後の横浜に居住したオランダ貿易商による見聞録。原書は140年前にオランダ語で。本書は米国の日本研究者による2012年英訳版からの重訳。幕末期の情況に関する著作は多々あるが、外国人側から見た当時の日本の見聞録は珍しい。著者は1859年から一年半、横浜で過ごしたが、その7年前に船長として長崎・出島を訪れ3か月滞在している。そこでの楽園のような平和な日々と開港直後の殺伐とした横浜の姿の対比が鮮やか。当時の横浜には米国西部からの流れ者や一攫千金を企む輩、そして水戸藩浪人の影も。井伊大老暗殺もこのとき。2019/03/27

bapaksejahtera

14
著者デコーニングは商船員から商社を立ち上げた民間人。本書は1851年に3ヶ月ほどバタビアから船長として荷を出島に運んだ時の短い経験談と、1859年から翌年にかけての、官公署が置かれ治安のマシな神奈川宿と異なる、浪士による襲撃不安に怯えた横浜開港地の、波乱万丈の生活譚からなる。文筆家を志した著者に依る文章は正確さは兎も角、人種的偏見無く読み易い。長い日本との交流蓄積を無にして、外交官でない旧商館社員を安易に領事に任命して列国に遅れを取っただけでなく、日本との長い関係を無駄にした本国政府への批判が印象的だった2025/08/20

スプリント

8
幕末から維新直後の日本で活動したオランダ証人の記録です。当時の出島の様子と横浜の様子がわかります。鎖国中も交易を続けてきたオランダがなぜ開国後に地位を低下させることになったのかがわかります。2020/07/05

うなぎん

3
江戸時代末期、外国人が日本でどう生活していたかを生々しく知ることができます。面白い。完全な外国人目線での書き物だからこそ面白い。未来の日本人が読むとは思ってないから遠慮ない。学校の授業では、明治から文明開化という教え方をしますよね。江戸時代までは鎖国で、出島以外は外国文化が入ってこないというような印象がありましたけど、そうではなく江戸末期にはかなり崩されていたのですね。そんな当時のの感覚が文字を通して伝わってきます。歴史ものが好きな方に、ちょっと風変わりなこの見聞録をお勧めします。2018/10/02

takao

2
ふむ2024/08/24

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