南方熊楠―開かれる巨人

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  • サイズ A5判/ページ数 184p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309227160
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0039

出版社内容情報

粘菌、民俗、博物学、膨大で枠に収まらない巨人の、可能性の中心=生命原理の根本への関心に迫る。生誕150年総特集。

目次

新展開
特別対談
新発見資料:杉村楚人冠宛書簡
熊楠発見
徹底討議
熊楠訪問記
魅力
エコロジー
対話・熊野から
資料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョンノレン

47
科学番組で粘菌の精緻で健気な振る舞いに心を掴まれていたが、遅ればせながら熊楠に触れてみようと手に取る。当然の篤学に自らの内奥も含め全方位に亘る深掘りに継ぐ深掘り、豪放磊落、天衣無縫、直情怪行、孤独を厭わず、いかなる言葉でも形容し尽くせないとんでもない巨人。澁澤龍彦は熊楠と同年で入れ替わるようにロンドンに渡った漱石を引き合いに出し、神経とスケール感の違いを対比、相手が悪すぎる、漱石かわいそう。実際に交流のあった柳田國男氏の熊楠に対する溢れんばかりの想いの詰まったエッセイは素晴らしい。鶴見和子氏の鼎談も。2024/07/31

うえ

9
熊楠に関するアンソロジー。呈談では鶴見和子が柳田南方折口の中で谷川健一が折口に最も近いと述べ、谷川は、南方熊楠賞の受賞式でも上田正昭に同じようなことを言われたと述べる。柳田の熊楠論も収録されている。柳田「先生の一生は、ただ活き方が奇抜だったというだけでなく、境遇もまた甚だしく非凡であった。…日本に帰ってからかえって和漢の書に不自由をせられた。…東京居住者の、らくに見られるような本も見られず、手に入るものとてはただ近年の活字本ばかりなので、自然学問の興味が野外採集の方へ、向わざるを得なかったものと思われる」2021/11/25

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