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完本 和魂洋才の系譜―内と外からの明治日本

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  • サイズ A5判/ページ数 426,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784309226606
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0010

出版社内容情報

日本人は西洋という異質の文明と対峙したとき、その衝撃に対してどう応答したか。「日本とは何か」を解き明かしてゆく画期的名著。

平川 祐弘[ヒラカワ スケヒロ]
1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。著書に、『和魂洋才の系譜』『ダンテ「神曲」講義』他。訳書に、ダンテ『神曲』『新生』、ボッカッチョ『デカメロン』、小泉八雲『骨董・怪談』他。

内容説明

巨視的な視野で縦横に語る、比較文化史の大家の代表作。読み継がれる画期的名著。ナショナリズムの横行、西洋文明への憧れと反撥、人種差別主義の台頭、根なし草的な精神的状況…時代は東西両洋の文化を股にかけて「二本足」で立つ知恵者を要求する。

目次

第1部 非西洋の近代化とその心理(和魂洋才の系譜;西洋文明との出会いの心理)
第2部 非西洋の近代化と人種間問題(森鴎外と黄禍論―軍人、科学者、外国研究者の知的責任;白人の重荷と黄人の荷重―キプリングと徳富蘇峰;黄禍と白禍―アナトール・フランスの見方をめぐって;日本海海戦―ファレールの比較文化論的考察;戦時下の日本―クーシューが見た明治三十七年の東京;平和を唱える人と平和を結ぶ人―トルストイ、晶子、蘇峰)
第3部 西欧化日本と和魂の行方(「普請中」の国日本―森鴎外の短篇とレンジェルの人種劇『颱風』をめぐって;森鴎外の『花子』―見返りの心理;「『生ひ立ちの記』序」について―大正期の鴎外における日本と西洋;尊皇攘夷と開国和親―鴎外作『津下四郎左衛門』をめぐって;ロシア革命と森鴎外―「『天の鍵』序」について;正宗白鳥の『迷妄』―『神曲』と『妄想』との関連で;地下の鴎外が心―遺言について)

著者等紹介

平川祐弘[ヒラカワスケヒロ]
1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授。比較文学史家。フランス・イタリア・ドイツに留学し、北米・フランス・中国・台湾などで教壇に立つ。『小泉八雲 西洋脱出の夢』『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞、『ラフカディオ・ハーン 植民地化・キリスト教化・文明開化』で和辻哲郎文化賞、『アーサー・ウェイリー『源氏物語』の翻訳者』で日本エッセイスト・クラブ賞、『西洋人の神道観 日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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軍縮地球市民shinshin

12
比較文学・比較文化史家平川祐弘の博士論文。森鴎外を軸として日露戦争前後のヨーロッパ文化受容を考察している。日本は前近代に中国の文化を取捨選択して摂取した「和魂漢才」があり、それを元にしたのですぐ「和魂洋才」に転化できたという。しかし学術論文なのに、引用をどこの資料から引いたのか出典を書いていない箇所が多い。それに孫引きもある。師匠の島田謹二も秋山真之の本で、引用・出典が書いてなかったが、あれはどうなんだろう。学術論文というよりも評論に近いと感じた。2019/09/13

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