出版社内容情報
日本の伝統宗教である「神道」の基礎知識と、その実質的な経典にあたる『古事記』『日本書紀』のストーリーをやさしく読み解く一冊。
【著者紹介】
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。現在、明治学院大学教授。専攻は日本古代史。歴史哲学。日本の思想・文化の研究に取り組む一方、広範な分野での執筆活動も行なう。
内容説明
神社に詣でれば、私たちは神に祈る。しかし「神とは何か」「八百万の神とはいうが、何がどう違うのか」を知る人は少ない。それでも、私たちの日常的な行動や思考の多くが、神道と神々の物語をルーツにしているのは間違いのないことである。いま、もう一度、神道と神話を読み解いてみたい。そうすることで、「日本とは何か」「日本人とは何か」までも見えてくるだろう。
目次
神道(神道とは何か―“神の国”はどう誕生し、形づくられてきたか;神道と歴史の関わり―神道はいかに広がり、時代とともに変化したか;さまざまある神社の約束―建物、神職、穢れと祓い…神が降りる地の神秘;神の正しいまつり方、拝み方―祭祀と参拝に込められた知られざる意味とは;冠婚葬祭と行事のなかの神道―私たちの暮らしに息づく神道信仰とその慣わし)
日本神話(日本神話とは何か―神々の活躍が描かれた「記紀」の世界とは;神の出現と日本列島の誕生―夫婦の神、伊奘諾尊と伊奘冉尊による「国生み」;自然神の誕生と夫婦神の決別―亡き妻を追って黄泉の国へ。伊奘諾尊を待っていたのは…;伊奘諾尊の禊から生まれた神々―清らかな姉神・天照大神と穢れた弟神・素戔鳴尊の誕生;戦う姉弟神と高天原の神の活躍―天照大神の岩戸隠れは何をあらわしているのか;素戔鳴尊、出雲へ降り立つ―素戔鳴尊の追放と八岐大蛇退治が意味するもの;素戔鳴尊の子孫・大国主命の死と再生―幾度となく死に直面する大国主命の受難の秘密;国づくりと天の神々の来訪―平穏をもたらした地上の神が「国譲り」を強いられた謎;瓊々杵尊と子孫の海幸・山幸の物語―天孫降臨の意味合いと天皇誕生への道すじ)
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。専攻は日本古代史、歴史哲学。比較文化的視点を用いた幅広い観点から日本の思想・文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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