内容説明
第2次大戦中、少なくとも2000万人の人々が、飢餓、栄養失調、およびそれにともなう病気によって、こうした悲惨な死を迎えた。この数字は、軍人の戦死者数1950万人に匹敵する。戦争が食糧の供給におよぼす影響は、軍事行動と同じくらい致死的な結果を世界の人々にもたらすのだ。本書では、戦争の中心的要因として食糧がどんな役割を担ってきたかを探っていく(「序―戦争と食糧」より)。
目次
序 戦争と食糧
第1部 食糧―戦争の原動力(ドイツの帝国への大望;日本の帝国への大望)
第2部 食糧をめぐる戦い(アメリカの軍需景気;イギリスを養う;大西洋の戦い;大英帝国を動員する;ドイツを養う;飢えを東方に輸出したドイツ;ソヴィエト体制の崩壊;日本の飢えへの道;内戦下の中国)
第3部 食糧の政治学(天皇のために飢える日本;ソヴィエト連邦―空腹での戦い;ドイツとイギリス―受給権に対するふたつの取組み;大英帝国―戦争の福祉的な側面;アメリカ―不況から抜け出して豊かな社会へ)
第4部 戦争の余波(腹ぺこの世界;豊かな世界)
著者等紹介
コリンガム,リジー[コリンガム,リジー][Collingham,Lizzie]
ウォーリック大学で歴史を教えたあと、ケンブリッジ大学ジーザスカレッジの研究員となる。ケンブリッジ近郊に在住
宇丹貴代実[ウタンキヨミ]
1963年生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。英米文学翻訳家
黒輪篤嗣[クロワアツシ]
1973年生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
天の川
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
壱萬参仟縁
toriarii