内容説明
“タケシウチノスクネ”とは実在したのか?何者だったのか?神功皇后「三韓征伐」の進言者?古代豪族の始祖?渡来人の指導者?狗奴国陣営の海路の支配?古代史最大の謎を解く鍵は「ウチ」にある!地名、巴形銅器・筒形銅器、古墳、海路と水運etc.…の分析から、壮大なスケールと緻密な考証で謎の正体に迫る、初めての画期的な論考。
目次
第1章 「四つの顔」をもつ武内宿禰の本性を探る
第2章 浅草を開拓した土師氏と「聖なる水」
第3章 「水の力」と「命」をかたどった渦巻き
第4章 瀬戸内海の「住吉の航路」と「紀氏の航路」
第5章 金官加羅と結びついていた「政権交替」の構図
第6章 「武内宿禰系の血筋」とは何なのか?
著者等紹介
藤井耕一郎[フジイコウイチロウ]
1952年、北海道生まれ。編集者、予備校講師などを経て、科学ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
4
読書メーターのおかげで知った本。購入順ならあと二月ほど後の筈でしたが順番変更。好きで読んでいるだけの古代史関係の本ですからついていけない記述もあるのですが、面白い。「日本人」を知るためにも武内宿禰のことをもっと知りたい。わが町になじみ深い高良山、水天宮が出てくるのもわくわくです。日本古代史関連を読むときに戦前の皇国史観、その裏返しのような朝鮮起源説によくでくわすのですが、それらの愚を気負わず、時には素直な直感を含めてさらりと対応しているのも読み易いものです。2013/01/28
やぎ
0
どこまで信じていいものか、正直よくわからない。基礎知識の不足であろうか、根拠がイマイチ理解できない、と言ってしまいそうになる。しかし、それにしては出来すぎた事案が多い。とても面白く読んだ。2015/04/25
はるわか
0
巴形銅器、ウノチ(海の霊)、海人、マツチ山とスミダ、駒形の神=木俣の神、御井(三井)、高良大社、聖なる水信仰、お水送りとお水取り、九州北部と畿内を結ぶ二つの航路:住吉の航路と紀氏の航路、対抗関係にあった住吉と紀氏、①応神天皇を支えた「竹内宿禰」系豪族(和珥氏、春日氏、息長氏、紀(木)氏、ムナカタ)、②仁徳天皇を支えた住吉系豪族(物部氏、尾張氏、葛城氏、スミヨシ、アズミ)、邪馬台国(九州北部)、狗奴国(火の国と豊の国:宇佐、国東)、応神天皇→菟道稚郎子(和珥氏系)の自殺→仁徳天皇の即位2013/08/04
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