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内容説明
日本の地名は意味不明のものだらけである。その困難な地名の森に分け入り、あえて難読地名を中心に、朝鮮語やアイヌ語に安易に寄りかからず、地形などを重視して、ていねいにその語源と分布状況を探る、画期的な書。図版多数。
目次
第1章 「タイザ」はアイヌ語地名ではない
第2章 「ヨウロ」は荷役労働者の集落から
第3章 全国の「由良」海岸に共通するもの
第4章 「美守」は『魏志倭人伝』につながる
第5章 岬を指す「串」は西日本に偏在
第6章 「シトリ」地名は新羅系渡来人由来か
第7章 半俗宗教者が住んだ(山奥の)地名
第8章 行商人の集住地「連雀」は東日本に多い
第9章 「桜」―狭い峠と、岩
第10章 地名は近隣の地名をまねやすい
著者等紹介
筒井功[ツツイイサオ]
1944年、高知市生まれ。民俗研究者。元・共同通信社記者。正史に登場しない非定住民の生態や民俗の調査・取材を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Syo
20
これまた面白い。2020/11/27
メルセ・ひすい
2
14-62赤60長年にわたるフィールド・ワークに基づき積み上げた見解 解析!珍しい地名 アアっアイヌ語か朝鮮語だよネ…嘘八百! タイザ丹後の間人、このあたりでアイヌ語が話されていた状況証拠ありません。那須の板室の「乙女の滝」は、盲目の美しい少女が滝の上に出現したため。こゆうの、実に多く無根拠。能書きだけ長々で尻つぼみ…この書では説話カット。無意味です。「乙女」「八乙女」の名がつく滝はいくつもあって、その語義は「魚止め」(ウオトメまたはイオトメ)と思われる。拝拝。。日本の地名は意味不明のものだらけなのだ。2011/02/01
ふー
1
何とか読みました。もっと断定的な内容だと思って読み始めましたが、そうではなかった。地名についてはまだまだ分からないことの方が多いのだと気付けました。2021/04/20
peugeo
0
胸黄→鰻2016/03/20
かめかめ
0
解説にある通りです。東日本大震災で大きな津波被害を受けた「宮城県名取市閖上(ゆりあげ)」の由来も載っています。なるほど、と言った感じです。神奈川県中郡大磯町の小揺綾(こゆるぎ)ノ浜も同じ語源なんですね。地道な調査に感銘を受けます。2011/12/27