坂本龍馬とその時代

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309225197
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

脱藩、勝海舟との邂逅、海援隊、薩長同盟、船中八策、そして大政奉還。維新前夜、国家存亡の危機の時代に、近代的な国家構想を描きつつ、志半ばで倒れた稀代のネゴシエーター33年の生涯。

内容説明

脱藩、勝海舟との邂逅、海軍操練所、海援隊、薩長盟約、船中八策、薩土盟約、そして大政奉還…。維新前夜、国家存亡の危機の時代に、近代的な国家構想を描きつつ、志半ばで倒れた稀代のネゴシエーター・坂本龍馬33年の生涯。

目次

第1章 開国と攘夷のはざまで(世界への開眼;脱藩;尊皇攘夷の渦中で;勝海舟の門人に)
第2章 薩長盟約への道(西郷隆盛と会う;桂小五郎と面談;西郷と大久保の使いとなって;盟約の証人となって)
第3章 幕長戦争のなかで(寺田屋の危機;下関海戦;社中と薩摩;海援隊隊長)
第4章 薩土盟約と新国家構想(船中八策;薩摩と土佐の盟約;土佐路線と薩摩路線;大政奉還ろ王政復古)

著者等紹介

佐々木克[ササキスグル]
1940年、秋田県に生まれる。1964年、立教大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学人文科学研究所教授をへて、現在、奈良大学教授・京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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吟遊

14
郷土史研究家的な書き方なのだろうか、それとも日本史ではふつうのことか。史料を丹念に当たりながらも、ところどころ不明な点では龍馬をちょっと持ち上げた推測をする。寺田屋事件の様子、聞いていたのとすこしちがうが、いろんな説があるのかな。生涯を追えてよかった。2018/02/15

aki

3
龍馬19歳の旅立ちから33歳暗殺まで、時系列にまとめてある。龍馬は実に多くの人たちと交流があった。維新の三傑はもとより幕末の志士、幕府方の高官(大久保一翁、永井尚志外)、大名(松平春嶽)、公家(三条実美外)までさまざまである。司馬遼太郎や映画の世界の龍馬とは異なり、情報を各方面から集め分析、他人の話をよく聞き論理的な話ができる理知的な若者だったのか。晩年の写真を見るとそう感じる。死を悼んで岩倉具視が「復讐したい」と大久保に手紙を書いている。考えていた以上に大物だったのですね。2019/12/30

denz

3
本書が他の龍馬本と一線を画するのは、薩摩との関係を丁寧に描き、王政復古までの薩摩は「倒幕」ではあっても武力討幕ではなく、八月十八日の政変の再現を行なうために兵を上京させているとして、龍馬と共同歩調をとっていることを強調しているところだろう。つまり武力は、幕府でも旧来の公家中心の朝廷でもないまさに新政府の近衛兵としての意味をもたせていたのである。その点で龍馬が土佐の兵を上京させようとしていたのは、武力討幕の意味ではなく、示威のためであった。また「破約攘夷」は当時言葉の条約改正であったというのは勉強になった。2011/12/09

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