出版社内容情報
橋本治と読む日本語の宝庫、故事成語の決定版集成。昔から伝承されてきたこれらの表現には、日本と日本人の秘密が隠されている。
内容説明
「故事」を知ること、「日本人のあり方」を考えさせてくれること。あらかじめ用意された既成の表現の背景を知り、遊ぶことで、日本人という「一本筋の通ったお気楽人間」に迫る。待望の名著復活。
目次
下り蜘蛛あれば人が来る
薩摩守
さわらぬ神にたたりなし
さんさ時雨
三千世界
地獄の沙汰も金次第
四天王
死出の田長
寿限無寿限無五劫の摺切れ
諸行無常〔ほか〕
著者等紹介
池田弥三郎[イケダヤサブロウ]
1914年東京生まれ。慶應義塾大学国文科卒。文学博士。慶大名誉教授。1977年紫綬褒章受章。1982年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あんさん
10
上巻に続いて下巻を読了。想定されている読者の世代が若干が古いのか、私には分からないたとえ話も多かった。一方で、芝居や歌で伝わる言い回しは後世に残りやすく、何かあると歌舞音曲はケシカランとされやすいが、そうではなく、むしろ人々の心に残り、日々生活する心の支えや潤いとなり、人情や共感を養い、あるときには教訓や知恵になっているのだと感じた。2024/11/26
石橋
0
読む側にもある程度の古典知識が必要。知っていれば知っているほど面白い。しかしこのイラストはくどくて嫌い。2012/01/04
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