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タブーに挑む民俗学―中山太郎土俗学エッセイ集成

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309224626
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0039

内容説明

差別・人柱・憑き物・葬礼―柳田國男の「不肖の弟子」中山太郎は、その奔放な想像力と史癖を駆使して、人柱、葬礼、差別研究など、ことごとく国家あるいは社会のタブーに触れるテーマを追求することになった。忘れられた民俗学者の今日性に迫る。

目次

1 性愛と犯罪(性に関する迷信;農業祭に現れた生殖崇拝;民俗の改廃が生んだ特殊の犯罪)
2 差別と芸能(暖簾と民俗;獅子舞雑考;住吉踊考―附、願人坊主考;牛蒡種と称する憑物;盲人の生活と旅行)
3 生贄と葬礼(田植に女を殺す土俗;穀神としての牛に関する民俗;本朝変態葬礼史;屍体と民俗)
4 土俗と伝説(持方の一夜―土俗採集の見学旅行の記;物の周りを廻る土俗;巫女の持てる人形;コオロギ橋と袖モギさん;御左口神考)

著者等紹介

中山太郎[ナカヤマタロウ]
1876年、栃木県生まれ。民俗学・土俗学。1947年逝去

礫川全次[コイシカワゼンジ]
1949年生まれ。在野史家。フィールドは、近現代史、犯罪・特殊民俗学。歴史民俗学研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ジョニーウォーカー

11
田植期に生贄として神に捧げられる女、双生児が生まれると片方の児を殺す風習、目当ての女をさらって嫁にする掠奪婚…この国がまだ法治国家になる以前、各地では、今では信じられぬような風習や掟が数多くまかり通っていたという。これを野蛮だ人権無視だと批判するのは簡単だが、そこには文明や法律に縛られていない人々のたくましさ、剥き出しの「生」と「性」が垣間見えて、人間という存在について深く考えさせられる。歴史の真実とは、なにも武将や貴族たちの生活だけにあるものではないのだ。2009/07/21

シラヌイ

2
読友さんが読んでて気になって手にとった。柳田國男とか宮本常一とかと全然違う方向性の民俗学だ。行き倒れの人を何故橋の下に葬るかとか、縄のれんの意味とか、農村のとんでもない祭の真意とか、ちょっとあまりにおぞましくて、うげげげとなってしまうほど(←大学で日本史専攻だったくせに…)。でも感じたのは、つい70年前くらいまでは、生まれる→食べる→産む→死ぬのサイクルを、バトンとして次に渡すことで精一杯だった。だからこそ全部が全部生々しくて、それがまた禍々しくて神々しいんだろう。2009/08/19

Tiny

1
少し前の時代まで当たり前に行われていた、祭りや風習。とても興味深い本でした。2013/02/09

シンリ

0
タブーというだけあって性や死についての話が多くて良い。もうちょっと生贄について語ってくれれば嬉しかった。2014/06/07

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