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異端の民俗学―差別と境界をめぐって

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309224510
  • NDC分類 380.1
  • Cコード C0039

内容説明

農耕民の民俗研究に焦点を絞った柳田民俗学も、その出発点では山人やサンカ、被差別民の世界をフィールドにおさめていた。柳田が放棄したそうした対象に大胆に取り組んだ8人の先達の業績を追い、民俗学の新たな可能性を示唆する画期的なドキュメント。

目次

序章 柳田國男と共同幻想
第1章 福沢諭吉と下級武士のエートス
第2章 喜田貞吉と「賎民」の歴史民俗学
第3章 尾佐竹猛と下層の民俗学
第4章 中山太郎と人柱の土俗学
第5章 瀧川政次郎と禁断の日本史
第6章 菊池山哉とエッタ族の人類学
第7章 赤松啓介と解放の民俗学
終章 三角寛と対幻想のサンカ学

著者等紹介

礫川全次[コイシカワゼンジ]
1949年生まれ。ノンフィクション・ライター。フィールドは、近現代史・犯罪民俗学・特殊民俗学。歴史民俗学研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ma_2

5
何に対しての「異端」なのか?民俗学の正統とは、柳田國男なのだろう。「民族の伝統的な文化、信仰、風俗、慣習、思考の様式を解明することにある」民俗学に於いて、そもそも異端も正統もないだろう。人が暮らせば、性の営みは必然。陽と陰は対。陽の当たらない俗習こそ人間の生の根源なのだ。禁忌を廃し、学問として認められたとしても、それは上澄みでしかない。在野にあってこその民俗学と思う。異端など無い。2012/06/20

てつこ

1
柳田國男の民俗学から見れば異端と位置付けられる民俗学、民俗学者について論じた一冊。柳田ブームの中に埋没していった様々な民俗学者の業績を見ると、日本の民俗学が胚胎していた多様性、その可能性に気づく。尾佐竹猛が気になる。2020/04/26

Takashi Edamoto

0
全般、さらっとした紹介になっているので、興味がある民俗学者を追う為の入門書には良いと思う。 とっかかりとしては面白いが、手に入りにくい資料ばかり増えて困る(笑2015/03/25

ぺろり

0
尾佐竹猛-犯罪民俗学 中山太郎-人柱・オナリ・皇居二重櫓 中山太郎おもしろいな。2010/03/19

カネコ

0
2009/11/22

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