南の島を開拓した人々

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  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309224459
  • NDC分類 281
  • Cコード C0039

目次

藤井富伝と中川虎之助(南の島々に生きる;無人島にわたる藤井富伝 ほか)
村岡伊平治(女性の海外出稼ぎ;村岡伊平治のおいたち ほか)
菅沼貞風と太田恭三郎(日本の西の都、平戸;『平戸貿易志』を完成させる ほか)
原耕・捨思兄弟(男女群島の遭難;都会で働く ほか)

著者等紹介

宮本常一[ミヤモトツネイチ]
1907年、山口県周防大島生まれ。民俗学者。大阪府立天王寺師範学校卒業。大阪で小学校教諭を務めた後、渋沢敬三主宰のアチック・ミューゼアムに所属。武蔵野美術大学教授、日本常民文化研究所理事、日本観光文化研究所所長なども務めた。文学博士。1981年没。著書に、『日本の離島』(日本エッセイストクラブ賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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aki

3
藤井富伝と中川虎之助、村岡伊平治、菅沼貞風と太田恭三郎、そして原耕・捨思兄弟の、維新後から近代にいたる南方の苦難の開拓に命をかけてきた人たち4編からなる。 知らない事ばかり。食うための無人島での自然との闘い。未開の地でのトウモロコシ作り。命をかけたヒューマニズムなどなど。今なお世界の各地で活躍している日本人の原点はここにあるのかとも思った。わが民族はすごいですね。忘れてならないのはこの他出稼きに南方に行った数千人の九州の女性たち。一気読み。図書館本。この作家にてこの読者数(少ない)はなぜか。 2020/01/25

徳島の迷人

2
明治〜昭和初期にかけて南方を目指した日本人の記録。人数の割に記録が極僅かなのは、貧しい人々によるものが多かったから。著者の父も行っている。半分以上の人は病気や約束の反故などで日本に帰らず現地で死ぬ。日本人は会社組織より農協的組織のほうが燃える人多い、南の島で王になった人、苦しくても理想があれば活気はある。特に興味深いのは諏訪之瀬島開拓。動力船が増えても本当にどの島にも人が必要だったのか、50,60代でも突き動かす力とは、飢えや毒に耐えても自分たちの土地が欲しいのか。開拓者の精神には、何があったんだろう。2022/02/12

パロリーヌ

0
南の島って南国とかそういうのかな、と思って軽く手にとった本でしたが、東南アジアに開拓に行く人、パラオに魚を捕りに行く人、火山のあとの死の島に畜産を生ませた人、いろいろな人の物語が綴ってあって考えさせられました。2013/09/04

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