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戦争と子どもたち

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309223971
  • NDC分類 209.7
  • Cコード C0021

内容説明

昭和20年3月10日、12歳の少年は東京大空襲の劫火のなかを逃げまどい、奇跡的に生き残った―。あれから50余年。いまなお、世界の各地から、子どもたちの悲鳴が聞こえてくる。自らの体験をふまえ、行動する作家の眼がとらえた戦争の悲惨と子どもたちの現実。

目次

戦時下の少国民(銃後が戦場になった;ないものづくしの日々に ほか)
戦争を語りつぐ(東京大空襲を生きぬいて;戦争のつけは子どもに重く ほか)
世界の戦跡巡り(ポーランド・ドイツの戦跡を行く;ロシア・ベラルーシの戦跡を行く ほか)
賢治とわが青春と(星と風と森と平和の讃歌)

著者等紹介

早乙女勝元[サオトメカツモト]
1932(昭和7)年、東京生まれ。一二歳で東京大空襲を経験。働きながら文学を志し、一八歳の自分史『下町の故郷』が直木賞候補に推される。『ハモニカ工場』発表後は作家に専念。ルポルタージュ『東京大空襲』がベストセラーになる(日本ジャーナリスト会議奨励賞)。70年、「東京空襲を記録する会」を結成し、『東京大空襲・戦災誌』が菊池寛賞を受賞した。99年に映画「軍隊をすてた国」を企画。2002年、江東区北砂に「東京大空襲・戦災資料センター」をオープン、館長就任。庶民の生活と愛を書き続ける下町の作家として、また東京空襲の語り部として、未来を担う世代に平和を訴え続けている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

53
戦争そのものが悲惨なものだが、そのうちの最たるものは、子どもたちの犠牲。何の罪もないはずなのに、未来を奪うのは、大人たちの政治という名の身勝手。内心、反対したい心があっても押しつぶされて協力させられてしまった過去の歴史。人間の持つ情けなさをこれほど感じることはない。あえて歴史の暗い面を知ろうとしない態度は、未来に対しての罪ではないかとさえ思う。2019/03/19

さちゃ

2
人を人じゃなくしてしまう戦争の危険性に力を与えてしまうのが教育やメディアで、正直に怖いと思った。ベトナムに行った時に見た、無数のホルマリン漬けの子どもたち、彼等は皆枯葉剤の被害者でした。行うのは大人、でも痛みは子どもにも大人にも突き刺さる。戦争を私は直接知らない、でも追体験し受け継いでいかなきゃいけない。被害者、そして加害者としての日本を。いつの時代にも人間を疎外するものがある。戦争に限らずそれに抵抗していくことが教育の使命になると今は考えてる。教育の役割って何だろう。そして人間らしさって何だろう。それが2010/07/26

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