内容説明
神戸市立博物館に残された南蛮屏風には謎のキリシタン茶人が描かれている。これは利休の死後間もなく描かれたものだが、なぜ南蛮船の出帆、入津をテーマにしたこの屏風に、明らかに七人の修道会士に守られるようにした茶人を描いたのだろうか。利休がキリシタンだったことをとどめておくためだとしたら。謎に満ちた利休の死の真相を追って「利休キリシタン説」を実証しようとした著書の心血注いだ遺作。
目次
第1章 利休の生涯〈死の直前まで〉
第2章 『千利休由緒書』と利休の最期
第3章 事件のあと
第4章 利休賜死の原因をめぐる諸説とその検討
第5章 利休は本当に切腹したのか
第6章 伴天連追放令と慶長「キリシタン」時代
第7章 南蛮屏風について
第8章 利休キリシタン説の根拠
第9章 事件の真相
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