アフリカの白い呪術師

ワトソン，ライアル【著】〈Ｗａｔｓｏｎ，Ｌｙａｌｌ〉/村田 恵子【訳】

河出書房新社（1994/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 226p／高さ 20cm
• 商品コード 9784309222608
• NDC分類 389.4
• Cコード C0039

内容説明

南アフリカのブッシュに一人で入りこみ２２年も暮した、あるイギリス青年の冒険実話。アフリカの伝統の内側に迎え入れられた体験をもとに、「生命潮流」のワトソンがその生涯を再構築。人類史の解明に多大な示唆を与える驚異的ドキュメント。

目次

第１部　骨（秘密の歌―〈リコメング〉）
第２部　石（弟子―〈モルティワ〉；コブラが立ちあがる―〈ピートラ〉；石槌の音―〈ボラタ〉；旅―〈リート〉）
第３部　血（病い―〈フォコロ〉；川渡り―〈レディボゴ〉；角のない動物たち―〈セントゥロ〉；小さな木―〈モーラサナ〉；大きな蔓―〈モララ〉；警告―〈テモソ〉）
第４部　土（雨の香り―〈レフォカ〉；長老たち―〈モゴルワネ〉；輝く石―〈ファディモ〉；予言者のランプ―〈レボネ〉）
第５部　水（空っぽの囲い―〈センヤマ〉）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ひらりん]

白人でありながらアフリカで２２年間暮らし、呪術師となったエイドリアン・ボーシャのノンフィクション。彼の稀有な体験が、ライアル・ワトソンの丁寧な解説と小説的な描写によって一層魅力的に仕上げられている。権威ある考古学者が机上でする議論よりも、実際のアフリカのブッシュでの経験のほうがはるかに遺物の真相に迫る結果を出したのが面白い。

2012/03/07