内容説明
古代地中海の小さな「経済大国」カルタゴは独自の軍隊を持たぬ貿易立国だった。現在の日本と似ているこの国が、軍事大国ローマによって地上から抹殺される悲劇的歴史を描く。
目次
ザマの会戦とヌミディア王
町のようす
ハンニバルの逃避行
監察官カトーの執念
「カルタゴ滅ぼすべし」
ヌミディアとの戦い
カルタゴの誕生
シセル人
アフリカ探検
カルタゴ大航海時代
シチリアの紛争
シチリア僭主ディオニシオス
さらばギリシアの戦士
カルタゴの政治体制
カルタゴ人の生活
宿敵
「カラス」がやって来た―第1次ポエニ戦争
傭兵隊長クサンティッポス
シチリア島放棄
ハミルカル・バルカ家の台頭
アルプスを越えて―ハンニバル戦争、第2次ポエニ戦争
経済復興
武器をつくる―第3次ポエニ戦争
カルタゴの反撃
総大将スキピオ
最後の50隻
とどめの攻撃
塩をまいた溝