内容説明
続日本紀、日本後紀、続日本後紀、文徳実録、三代実録の五国史を手がかりに、奈良、平安時代を生きた人びとの生活の哀歓、息づかいまでをリアルに再現した、古代史ファン待望の書下ろし社会史。
目次
犯罪
災害
美談
政争
騒乱
戦争
民生
異常現象
雑報
伝記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
4
奈良時代から平安時代にかけて成立した「続日本紀」から「三代実録」までの朝廷公認の歴史書、いわゆる五国史の中の出来事を、犯罪、災害、戦争、異常現象などに分け、現代語に訳して紹介。宮中に泥棒が侵入して天皇と鉢合わせ、天皇も含む皇族や僧侶による殺人、地震や洪水や火山噴火、蝦夷関係の多い戦争、ガマやツルの大量発生など、意外と不祥事みたいな事も真面目に記録している。あとは三面記事的話題として、「宮中行事で福引」「天皇行幸に際して模擬店を出す」「天皇が中国から輸入された茶を飲む」なども。パラパラ読むのに楽しい2019/05/08