内容説明
若い女性人類学者がわけいった“領域”とは、遊牧民のもっとも忙しい時期、人と家畜との関係がもっとも濃密になる季節「出産」の時であった。女性のもつやさしい眼と精緻な観察によって、人類が「家畜」を手に入れた契機を解明する独自な「母子捕り説」を初めて提示する。生き生きした遊牧論であり、30日間のモンゴル生活体験日記である。
目次
ダンゼン家の人びと
ふるさとの名は豊かな湖
巳年の雪害
子ヒツジをわすれない母ヒツジ
種オスになりたかった子ウシ
宅配便ではこばれた双子ヤギ
母をなくした子ヒツジたち
急場しのぎの乳母ヤギ作戦
手足をもってゴロンゴロン
年寄りも動きだす春
ウマ名人の転機
草原のおきて
男たちが雄々しくみえた日
大地をとぶイヌ〔ほか〕
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