内容説明
文化の回廊・瀬戸内に華ひらいた古代吉備王国―。特殊器台形・壺形土器を生み、巨大古墳を築造し、製塩、製鉄などの技術文明をリードした古代吉備文化圏。理蔵文化財の宝庫・吉備の考古世界から日本の考古学を見すえる著者の40年におよびフィールドワークの成果。
目次
吉備とは何か―その成立と衰退
岡山県における考古学研究の歴史
権現谷岩陰―縄文時代の大規模遺跡と小規模遺跡
南方前池遺跡―縄文時代の木の実の貯蔵穴群
貝殻山遺跡―山頂の見張り集団
分銅形土製品
特殊器台と弥生墳丘墓
吉備の最古型式の前方後円墳
楯築弥生墳丘墓と前方後円墳
七つ〓古墳群―「古式鏡群」と特殊器台形埴輪、および七つ墳群の群構成
月の輪古墳の発掘
こうもり塚古墳
蒜山盆地のあけぼの
津山市沼の弥生集落について
四隅突出型弥生墳丘墓二題
牛窓湾をめぐる古墳と古墳群
吉備における古墳成立と製塩・製鉄の話
岡山県における土器製塩
千屋―たたらと牛
弥生時代・古墳時代の備後、とくに備後北部について