内容説明
出雲より出で、九州を席捲し、内海・外洋航路を掌握して半島に進出し、大和を治めて日本の基礎を確立したスサノオ一族―2世紀に実在したこの巨大な王権が、蘇我氏―藤原氏の陰謀により“神話”にすりかえられた経緯を、豊富な伝承の分析を通して描く。柔らかな感性と強固な探究心が始めて解明した古代の謎。
目次
スサノオの素顔
甦るニギハヤヒ
秘められたドラマ
曙の風雲児
雄飛
消された覇王
見果てぬ夢
スサノオの子供たち
幻の大王
悲愁の旅路
日本の誕生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おなす
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小説ではないので 最初は読みづらかったが、慣れるとひきこまれるように読んでいった。 / 奈良時代にできた「日本書紀」「古事記」は、意図的に事実をゆがめている / 人が「神」と祀り崇めるのは 実際にいた人物である / とうい観点から、各地の神社に祀られている 神の名 風土記などより、その地で何がおきていたのかを読み説いている。2011/10/02
静かな月を見てる
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【マイベスト本】先日トーハクの「出雲と大和」展で石上神宮の七支刀を見て思い出し読み返した座右の書。 小椋一葉は各地の神社の由緒や縁起を読み解き、そこから石上神宮はスサノオ家三代を祀った宗廟であると解きました。ご祭神の布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)の正体はスサノオの父親。布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)はスサノオノミコト。そして布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)はスサノオの子、ニギハヤヒであると…。とても興味深い本です。
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