内容説明
伽羅の香と毛氈の緋色、遊女の踊りと淫なる声、そこに響き渡った三味線の音色が切り拓いたものは何だったのか。―江戸に越境したモダニズムの淵源を、音楽の変容を通し、アジアから欧州に広がる規模で探る。
目次
第1章 三味線と越境するモダニズム(音楽と音の境界;緋色と三味の音が空間を作りかえる;音と所作のシンボリズム;日本人の音の受容)
第2章 歌舞伎または夢の群舞(三味線と歌舞伎の結合;三味線のエロティシズム;京劇と歌舞伎)
第3章 《対論=武満徹》江戸音曲の広がり(日本の楽器は意図的に不自由にできている;サワリに見る独自の雑音志向;邦楽に固有の合理化)
第4章 伝播と涵養、花開く技法(演歌は半島から渡ってきた?;演歌と三味線音楽;熱狂的に迎えられた浄瑠璃の世界)
-
- 電子書籍
- レ・ミゼラブル【完全版】