内容説明
浮世絵、火事装束、絵馬、打掛、鏡箱、かんざし、まとい、小袖など多数の図版を駆使して、盛り場の繁栄とそこに生きた人びとの生活を再現する。
目次
お江戸日本橋七ツ立ち
江戸ッ子芸者の“いき”
広がるコマーシャル文化
魚河岸といなせな兄ィ
火事と喧嘩は江戸の華
宵越しの銭は持たねぇ職人気質
山の手の旗本・御家人と浅黄裏
加賀鳶衆と大名火消
女の髪型・髪飾り
浮世風呂と浮世床
ミスお江戸笠森お仙
お開帳と善男・善女
門前町と奥山の賑わい
猿若町の賑わい
吉原―日に千両の不夜城
伽羅の香りと留木の想い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
266
出版が1987年といささか古い。内容が江戸ものなので、そのことは一向にかまわないのだが、残念ながらせっかく多彩な浮世絵を駆使しているのに、ほとんどのページがモノクローム。やっぱり「大江戸の賑わい」は、カラーで楽しみたいもの。巻頭を飾る広重の「東都大伝馬街繁栄之図」などはことにそうだ。浮絵(遠近法)を駆使した華やかな絵なのに勿体ない。歌川芳藤の「神田祭礼之図」なども。豊国の役者絵は幸いにもカラーなのだが、それを見るにつけても惜しまれる。吉原の大門の図なども、往時はかくやと思わせるリアリティである。2025/10/27
fumikaze
7
江戸の生活について豊富な図版。母の遺品。2018/08/19




