出版社内容情報
【目次】
内容説明
ほとんど何も持たずに、この国に引っ越してきたばかりのサリーが働きはじめたのは、前任者が5日で精神を病んだという映画館。同僚の誰からも話しかけられない日々を過ごしていたが、ある日閉館後の館内を覗くとそこには―。英語圏最注目作家による傑作長編。
著者等紹介
グルドーヴァ,カミラ[グルドーヴァ,カミラ] [Grudova,Camilla]
カナダ出身、スコットランド・エディンバラ在住。マギル大学で美術史とドイツ語の学位を取得。2016年「ワクシー」でシャーリイ・ジャクスン賞(中編部門)を受賞。同作は、翌年の英国幻想文学大賞の最終候補にも選出され、2017年のデビュー短編集『人形のアルファベット』に収録される。2023年、初長編となる本書が女性小説賞の候補に選出。同年、「グランタ」誌が十年ごとに選出する「若手作家ベスト20」に選ばれる
上田麻由子[ウエダマユコ]
文筆家・翻訳家。上智大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pulp
13
この街に、この国にやってきたばかりのわたしは古い映画館「パラダイス・シネマ」で働くことになる、風変りなスタッフたち。たくさんの映画のタイトルが出てくる。古い映画も新しい映画も、名作もそうじゃない作品もフラットに扱われているのは、この作家の感性、世代(80年代後半の生まれ)から来るのか? 前に読んだ短編集は幻想よりの作品集だったが、これはジャンル分けが難しい。居場所は社会の埒外、ゴミと汚物にまみれた人々、汚穢にまみれて腐臭さえする世界。なのにどこか醒めた、透徹した眼差しで語られるので不快感はあまりなかった。2026/09/06




