襲撃

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309208855
  • NDC分類 949.33
  • Cコード C0097

内容説明

1945年1月、終戦間近なオランダの夜間外出禁止の夜に鳴り響く6発の銃声。親ナチス警視殺害の報復で家族を失った少年が、戦後に知る衝撃の事実とは何か。暴力に屈する裁判所書記の父、警官のピストルを奪って逃走した兄、慈愛に満ちた母のぬくもり、警察署の独房で遭遇した女性の柔らかい声…戦後、医師として働くアントンのもとに、忌まわしい事実の波紋が押し寄せてくる。対独協力者の父とユダヤ人の母から生を享け、「わたしが第二次大戦だ」と発言した巨匠が、戦争や罪や運命について精緻に織りあげた静かなる傑作、ついに邦訳!!!アカデミー外国語映画賞受賞『追想のかなた』。

著者等紹介

ムリシュ,ハリー[ムリシュ,ハリー] [Mulisch,Harry]
1927年オランダ生まれ。20世紀後半のヨーロッパを代表する作家。父は第二次世界大戦下、ユダヤ人からの没収財産を管理する銀行の頭取を務め、戦後、対独協力者として3年間投獄される。一方、母はユダヤ人で、母方の祖母はガス室で殺された。52年、小説『アーヒバルト・ストローハルム』でデビュー。その後、『花嫁の石のベッド』(59)、『語り手』(70)のほか、詩集や劇作も手がけ、77年には、それまでの全作品に対してP・C・ホーフト賞を受賞。82年、本作『襲撃』を発表し、世界40か国以上で出版され、原作映画『追想のかなた』(86)は、アカデミー外国語映画賞受賞。97年オランダ獅子勲章コマンデュール賞を受勲。2010年アムステルダムで没

長山さき[ナガヤマサキ]
1963年神戸生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。文化人類学を学ぶ。1987年、オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学。以後オランダに暮らし、現在アムステルダム在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

121
どの国でも敗戦で外国に占領されると、必ず支配者にこびへつらい手先となって働く者が出る。ナチス占領下のオランダも例外ではなく、同じ国民で殺し合った傷痕は戦後も長く残った。ナチスに家族を殺された記憶を引きずる少年アントンは成長後に少しずつ当時の事情を知り、被害者や加害者と思い込んでいた人びとが時代に翻弄された弱者ばかりなのを悟る。最後に明かされた真実は、人の良心が犠牲者を生んだ悲劇が痛烈に迫る。アンネ・フランクは戦争を生き延びられなかったが、アントンの家族の犠牲で生き残れたと知ったユダヤ人はどう思ったろうか。2023/07/31

ヘラジカ

41
次々と明かされる事実は整然としていて容易に理解できるのに、それを処理する感情の方がまるで追い付かない。”難解な内容を平易に語る”との作者の言葉通り、思惑通り、決して抜け出せない葛藤が時を超えた読者の心をも搔き乱す。重々しい内容ながら、ミステリー仕掛けのようなストーリーテリングも相まって、本を置くことが出来ないほど惹きつけられる作品だった。傑作である。主人公アントン以外の胸中はあまり多く語られないからこそ、登場人物それぞれの心情を深く想像してしまう。誰かと意見を交わしたいと思った。2023/06/27

uniemo

20
終戦間近のオランダ、ナチスの手先としてオランダ人の警察幹部が主人公の自宅近辺で襲撃されたことにより家も失い家族もナチスに殺されてしまう。ストーリーとしては読みやすく、理解しやすいのですが、この悲劇をどのような立場で考えるかによってわかっていたと思われる真相にゆらぎがでてきます。戦争により人生の初期にこのような痛みを与えられた少年の一生にわたる葛藤が重い小説でした。2023/09/24

星落秋風五丈原

20
複雑な出自を持つ著者だからこそ書けた作品。なぜ両親と兄は殺されなければならなかったのか。2023/07/16

きっしょう

7
第二次大戦末期のオランダ。警視が何者かに射殺された事件がきっかけに両親や兄を殺された少年、アントンの人生と事件の真相が描かれる。人が生きる上で起きる物事には裏も表も、良いことも悪いこともある。善悪の基準は人とその置かれた状況、環境によって変わる。真相の全容が見えてくることで様々なものが変容していく感覚に陥り、考えさせる。読み易いにもかかわらず、深く、複雑な物語だ。2023/09/19

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