月かげ

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309208763
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

「ジェイムズ・ジョイスの分身」にしてアイルランド独立運動に身を投じた20世紀の知られざる巨匠による奇蹟の短篇集。「すべて差しおいて欲しいものはありますか」―ある男の言葉で、夫婦の運命は動きだす。(「欲望」)旧友を道の向こうに見つけると、彼は死に物狂いで追いかけてきた。(「同級生」)3人の男女、20年の終わらない夢―。(「月かげ」)輝くばかりの成功を求める男が、気に入らない部下を馘にしようと決意するが―。(「支配人」)ほか3篇。

著者等紹介

スティーヴンズ,ジェイムズ[スティーヴンズ,ジェイムズ] [Stephens,James]
1880年、ダブリンに生まれる。法務書記として働きながら1905年よりアイルランド独立運動の機関紙「ユナイテッド・アイリッシュマン」に寄稿し、1909年に初詩集『反乱(Insurrections)』を刊行。1912年の長編『小人たちの黄金』(横山貞子訳、晶文社)で国内外の名声を得る。ケルト神話を素材とした『ディドラ(Deirdre)』を高く評価したジェイムズ・ジョイスと親交を結び、『フィネガンズ・ウェイク』の執筆を引き継ぐよう依頼を受ける。アイルランド独立戦争の後、1925年にロンドンに移ってからは生地ダブリンに戻ることなく、小説を書くことも止めた。晩年をBBCの放送記者として過ごす。1950年、死去

阿部大樹[アベダイジュ]
1990年、新潟県生まれ。2014年に新潟大学医学部を卒業後、松沢病院、川崎市立多摩病院などに勤務する。訳書にH・S・サリヴァン『精神病理学私記』(須貝秀平との共訳、第6回日本翻訳大賞受賞)、『個性という幻想』、H・S・ペリー『ヒッピーのはじまり』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヘラジカ

47
冷たく鋭利な文章。しかし、詩的で美しくもある。どれも掌編に近い短さの作品ながら、訳者の「よみはじめる前のあなたには戻れなくなって」との言葉通り、世界の観方がズレてしまうような魔性の力を感じる短篇集だった。日本であまり知られていない(紹介、翻訳されていない)凄い作家はまだまだ沢山いるのだろうな。メインの「月かげ」よりも最初の三篇「欲望」「飢餓」「同級生」が好きだ。2023/03/27

ベル@bell-zou

21
その寒さは悪夢ではなかった「欲望」、映画アンジェラの灰を思い出す貧困と憐憫の2篇「飢餓」「同級生」、こんな長い夢はいやだ「月かげ」、残るは眼鏡のみ「愛しいひと」、濁った頭の「狼」、馘にする「支配人」。一世紀前の作品なのに古臭さがなく洗練されたキレのある文章はときに詩的だが幻想的表題作「月かげ」は正直わかり難くもあった。中村明日美子の妖美な装画についひかれて手に取ってみた。(理解の助けになるかと思った訳者あとがきが本編に感化されたようなポエム調で私の好みではなく読む気が萎えてしまった…。)2023/05/01

柊渚

17
昏々とした眠りのなかで見る、まるで悪夢のような。幻想的で仄暗い世界を描いた短編集。詩的で洗練された文章は然ることながら、中村明日美子先生のアンニュイな装画がとても美しすぎて、手に取らないわけにはいきませんでした 🌕🥀2023/05/23

ハルト

9
読了:◎ どこか他者と距離を置いたような、ひんやりとした心地がする。人が消滅するかのような不安定さに捕らわれる。文章が静謐さがあり美しく、すっと入ってくる。はっとした気づきもある。もっとこの世界に浸っていたいと思うような短編集。好きだったのは「欲望」「飢餓」「同級生」「愛しい人」が好みだった。2023/05/22

qoop

4
人の世の無情と虐げられた者への渇いた抒情に満ちた散文詩集。儚い幻想味/寓話味を備えてはいるものの核にあるリアリストぶりは徹底していて力強い。詩と現実の関係性がどういうものか、分かり易く伝わるだろう。著者がアイルランド独立運動に関わっていたと聞き大いに納得。2023/10/11

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