フランキスシュタイン―ある愛の物語

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フランキスシュタイン―ある愛の物語

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  • サイズ A5判/ページ数 424p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309208589
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

生命の禁忌に触れる怪物譚、トランスヒューマンへの欲動、死の克服への尽きない夢……。人類に捧げる、時間を超えたラブストーリー。

内容説明

1816年、レマン湖畔。バイロン卿の別荘では、5人の男女がそれぞれ怪奇譚を披露することになる。そこで幼い子を亡くしたばかりのメアリー・シェリーは、生命の禁忌に触れる怪物を夢想しはじめた。いっぽう現代の英国。若きトランスジェンダーの医師ライ・シェリーは、人体冷凍保存施設で出会った気鋭の人工知能研究者ヴィクター・スタインと関係を持つ。しかし謎多き彼は、秘密裏に危うい研究を進めていた…。繰り返される人類の見果てぬ夢が叶う日はくるのか?混沌と狂騒の時代におくる、最も危険なラブストーリー。

著者等紹介

ウィンターソン,ジャネット[ウィンターソン,ジャネット] [Winterson,Jeanette]
1959年、イギリス・マンチェスター生まれ。熱烈な福音伝道主義クリスチャンの家庭に養女として迎えられ、宣教師となるべく育てられた。10代で同じ教会に通う女性と恋に落ち、それが周囲の猛反対に遭ったことから、16歳で家を出る。その後アイスクリームの移動販売員、葬儀社の遺体化粧係、精神科病院の雑用係などの職を経た後、オックスフォード大学で英文学を学ぶ。1985年に発表した半自伝的な小説『オレンジだけが果物じゃない』がデビュー作部門でウィットブレッド賞を受賞

木原善彦[キハラヨシヒコ]
1967年生まれ、翻訳家。京都大学大学院修了。大阪大学大学院人文学研究科教授。ウィリアム・ギャディス『JR』の翻訳で日本翻訳大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

113
死体のパーツを材料に人工生命体を創造する『フランケンシュタイン』に対し、2百年後の世界ではAIを搭載した新人類が誕生する。19世紀はメアリー・シェリーが、現代は性転換した医師シェリーが語る形で双方が微妙に重なり合い、輻輳しながら「人類が安定的なシステムではなくなった時代」の物語を紡いでいく。一方で男と女という既存の性に固執する人びとも描かれ、LGBTQを超越した存在に全人類がどう対するべきか迫られる社会の到来が暗示される。パンドラの箱から飛び出すのは夢か絶望か、科学の発展と根源としての性の谷間は深く暗い。2022/11/05

buchipanda3

104
題名の遊び心がいいね。かの「フランケンシュタイン」のオマージュであり、人間が知性によって果てしなく追い求めてしまう願望とか欲とか、それらがどんなものを生み出すかを当世風にアレンジして考察を促すような物語。五者五様な立場の人物が自分達の未来をポストヒューマニズムの概念で議論する。堅そうだが重く見せない軽妙さで面白く読ませる巧みな語りが見事。その目線は奔放で大胆だが、独善ではなく知的で意図が深い。何より愛(キス)が大事。そこには過剰にならないテイク・イット・イージーな姿勢を忘れないことが含まれている気がした。2022/08/30

ヘラジカ

64
「超越文学」との言葉通り複雑で壮大。性別や人間性、死生観や宗教を超越せんとする科学的・哲学的テーマは荘厳ですらある。しかし、時折見せるナイーブな面は親密さも感じさせ、サイエンス・フィクションのように先進的なテーマを扱っていながら、作者個人の痛切な思いが随所で光り輝くようだった。文学者もまた科学者と同じく未来を切り開こうとしているのだと感じ入った次第である。確かに構成はつぎはぎ状に錯綜しているが、時空を超えて紡がれるパロディはとても愉快で、個性的な登場人物たちの軽やかなやりとりも夢中になって楽しめる。傑作。2022/07/25

那由多

23
フランケンシュタイン原作者のメアリー・シェリーを主役にした過去、医師のライ・シェリーを主役にした現代、ふたつが交互に進み、人工生命、AI、トランスジェンダー、性と愛、生と死、肉体と精神をテーマにしてフランケンシュタイン博士が造った怪物へと終結させていく。ラブドールを販売するロンの下品さも含め面白かった。2023/12/06

アヴォカド

16
面白かったんだけど、なんだろうなこれ、何が、なんで、面白いんだろう。まず、200年前のメアリー・シェリーの世界と、現代とが、そう、相似形というか模倣というか変奏になって入り組んでいる構造が面白い。そして、身体と心(或いは脳)、生命と死、性自認、トランスジェンダー、AI など今日的な関心事がクラクラするほど盛り込まれている。読んでいると、時代や性別などが(文字通り)トランスする感覚に陥る。こういう読書体験はなかなかないのでは。2022/09/07

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