出版社内容情報
政府の売血政策で多くの死者が生まれた「エイズ村」をめぐる、死と絶望と哄笑の物語。世界規模の感染症が生む悲喜劇を描く傑作長篇。
内容説明
政府の売血政策によって富を得た丁庄村に正体不明の熱病が蔓延する。木の葉が風でハラリと落ちるように、灯が消えるように死を迎える村人たち。やがて病人たちは学校で共同生活を始めるが、精神の安らぎは得られない。咲き誇る花の匂い、血のような赤に染まった平原の砂地と作物。村の売血王として君臨する少年の父と、先生と慕われる少年の祖父を中心に繰り広げられる生と死の葛藤。ノーベル賞候補と目される作家が7回の潜入取材を経て「人の心の中のエイズを書いた」傑作長篇。
著者等紹介
閻連科[エンレンカ]
1958年中国河南省嵩県の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労後、20歳のときに人民解放軍に入隊し、創作学習班に参加する。1980年代末から小説を発表。軍人の赤裸々な欲望を描いた中篇『夏日落』は発禁処分となる。その後も精力的に作品を執筆し、中国で「狂想現実主義」と称される『愉楽』(2003)は、05年に老舎文学賞を受賞した。一方、長篇『人民に奉仕する』(05)は二度目の発禁処分。さらに「エイズ村」を扱った『丁庄の夢』は再版禁止処分。大飢饉の内幕を暴露した長篇『四書』は大陸で出版できず、11年に台湾で出版された。14年にはフランツ・カフカ賞受賞
谷川毅[タニカワツヨシ]
1959年広島県大竹市生まれ。名古屋経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あさうみ
まこみや
かふ
kumako
ミサ
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