出版社内容情報
リンカーンからスティーブ・ジョブズまで、死亡記事から見える歴史上の人物たちの生き様と死に様。歴史の縮図として死亡記事を読む。
内容説明
同時代人だからこそ書けた衝撃的な最期の瞬間とその人生。死は、人生を呼び起こし、過去に光を当てる―リンカーン、ヒトラー、スティーブ・ジョブス、マイケル・ジャクソン…。創刊以来の約170年間、時代を反映する100人の死亡記事に凝縮された歴史の息づかい。
目次
世界的な著名人
アメリカ大統領
ビジネスの巨人たち
大義に生きる
考える人(哲学者・研究者)
犯罪者
軍人たち
発明家・冒険者
文学者
銀幕のスターたち
ポピュラー音楽
クラシック音楽
アーティスト
アスリート
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
61
19世紀のマルクス、ワーグナーから、今世紀のマンデラ、ジョブズまで、顔ぶれは多彩。正直な感想で言えば、死亡記事は余り面白くない。故人を悪く言わないという抑制が働いているのか、特に政治家・経済人に対しては、業績を羅列する無難な内容ばかり。スターリンやロックフェラーを批判的に書かないなんて…。尤も、死亡時点では、その人の歴史的評価が定まっていないということかもしれない。一方、思想家や文化人の記事は俄然面白い。フロイトやサルトルへの懐疑、フォークナーやサリンジャーへの批判など、記者の主観は相当踏み込んでいる。2020/07/20
星落秋風五丈原
23
すんごいぶあついけど掲載されている女性は少ないね。2020/08/01
yyrn
22
創刊以来170年の間にニューヨーク・タイムズに掲載された有名人の死亡記事のうち、原書では300人が取り上げらているらしいが、翻訳本では日本人にも馴染深い100人が紹介されている(それでも420ページ。厚さ4cm!)。まさに近現代史で、スターリンやムッソリーニ、ホー・チ・ミンらの足跡を教えられ、また当時のリベラルなアメリカ人がどうみていたのかが、時代の雰囲気とともに分かった。親しみやすいのはやはり音楽や文芸分野の有名人で、知っている話も多かったが、ヴァージニア・ウルフが女性だったとは知らなかった(笑) 2020/07/11
Gamemaker_K
9
全部読んだわけではないんだけど、読みたいところは全部読んだ(図書館一回延長)。マーク・トウェイン、チャップリンは非常に興味深かった。...死んだときに、きちんとした死亡記事を書いてもらえる人生を送ってみたかったもんだなと途中まで読んで思ったのだが、最後はまったく真逆の感想を持つに至った。2020/09/05
ケロたん
3
日本からは、裕仁(昭和天皇にして欲しい)と黒澤明。 興味のある人物は伝記を読もう。2020/08/15