黒い豚の毛、白い豚の毛―自選短篇集

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309207735
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

破格の想像力で信じがたい現実を描き、ノーベル賞有力候補と目される作家の、叙情とユーモア溢れる9つの物語。著者自選短篇集。

内容説明

ヒラヒラと舞う雪花、冬の枯れ草の暖かい匂い、鉄の規律に縛られた軍隊生活、テーブルに刺さった赤い箸の十字架…。農村と軍隊と信仰をめぐる9つの短篇。ノーベル文学賞候補と目される作家が自ら選んだ傑作集。

著者等紹介

閻連科[エンレンカ]
1958年中国河南省の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労後、20歳のときに人民解放軍に入隊し、創作学習班に参加する。80年代から小説を発表。兵営で自殺してしまう気弱な新兵と上官たちの赤裸々な欲望を描いた中篇『夏日落』(92)は発禁処分となる。その後も精力的に作品を執筆し、中国で「狂想現実主義」と称される長篇『愉楽』(2003)は、05年に老舎文学賞を受賞した。13年・16年国際ブッカー賞最終候補、14年にはフランツ・カフカ賞受賞。近年はノーベル文学賞の候補としても名前が挙がっている

谷川毅[タニカワツヨシ]
1959年広島県大竹市生まれ。名古屋経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

143
強くおすすめしたい作品。貧しき農村の人々の無知は哀しいが、それゆえに愛しい。社会主義的強者は不気味な黒い煤の集合体であり、不条理さを撒き散らす。この表題作や「きぬた三発」「柳郷長」の舞台には、キリストが訪れて説いてくれたらと思ったので、最後の「信徒」には私も救われる気がした。「奴児」には野桜ならぬ野菊の恐ろしさ。兵役、軍隊、革命的思想については、作者はむしろ肯定的に見え、この人間関係はなかなかいいと思えた。「革命浪漫主義」については、訳者の意見と私が相容れぬのかも知れぬが、この女はひどい。ひどいのは女。2019/09/22

キムチ

71
当作品の帯解説は、誇大調でなく、なかなか。しかもノーベル賞候補にも挙がっているとは今後が目を離せない。中短編6作が掲載。20C後半に育った彼は革命、軍増強のアグレッシブ赤の国。軍隊26年の経験から語る作品が興味深かった。彼ならではの恐るべき想像力の翼は飛翔を続けている。後記に影響を大きく受けた日本作家群~芥川・夏目・太宰・川端・谷崎と現代女性作家等を述べている。露でも芥川の「社会を見据える視点と受け止める彼の感性」に深く共感が沸き起こったのを聞いたことがある。柳郷長で流れた人間間の感情の流れ~組織の上下2023/01/28

mii22.

66
中国の農村の暮らし、兵役のこと、信仰についての考えなど、全く知らない世界をほんの少しではあるが知ることが出来て良かった。特に貧しい農村の人々が生きるためにとる行動には理解はできずとも心打たれるものがある。また時にユーモアを感じるような重苦しさを感じさせない文章がとても新鮮。五感に訴える情緒的な情景描写や明快な文章も良かった。2019/10/13

秋風

64
本を開けば一瞬で中国の農村と軍隊と宗教の世界へ旅立った。貧しい農村で自分の置かれている窮状から逃げる為に身代わりになり牢屋に入る事を志願する若者。妻に漢気を見せる為に取った夫の涙ぐましい行動の顛末。街へ出て一大出世した村娘。牛と少女の美しい話。田舎と都会での入隊する時の違い。経済か豊かになり、イデオロギーではなく信仰(キリスト教)に傾倒していく人々の話「信徒」。農村で育ち軍隊の経験のある著者が見た中国。知らない世界を少し覗き見をする事が出来ました。2019/12/21

藤月はな(灯れ松明の火)

62
慎ましく、生きていたとしても現世は実に生き辛い。それでも生きていく。表題作は「男らしさ」の証明する為、貧しい者が自分より格上の者の犠牲になる事を選ばざるを得ない。だが状況の変化が齎した皮肉は彼の本当の救いになったのだろうか?「革命浪漫主義」は兵士達にとってはこの行動は、尊敬する上司への贈る美しい贈り物だっただろう。ただ、兵士とその眼差しに囲まれて自分を襲った男との婚姻を求められる女性にとっては、恐ろしい暴力でしかない。「信徒」が印象的。八おばあさんを説得するもある出来事で心変わりする王慶和はパウロのようだ2023/07/10

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