出版社内容情報
孤高の作家によるナチス占領下フランスからの脱出記。家族との離散、難民収容所、ハリウッドへの亡命……迫真のドキュメント。
内容説明
ナチス・ドイツからの悪夢のような逃亡記。パリ陥落、家畜貨車での移動、家族との予期せぬ別離、ひとりぼっちの難民収容所、そしてスペインの脱出、ハリウッドへの亡命、ベルリンへの帰還まで、戦火の人々の暮らしも克明に描いた迫真のドキュメント。『ベルリン・アレクサンダー広場』の大作家が、戦火のフランスを彷徨った魂の記録。
目次
第1篇 ヨーロッパよ、君を残して(見知らぬものへの旅;座礁;救済)
第2篇 アメリカ(ハリウッドでのなりゆき;心のざわめき;内面の教会と宗教;その後;終戦、そしてある知らせ;出発の合図)
第3篇 帰還(ヨーロッパ;バーデン=バーデンにて;一九四六年のドイツ;チャンスがあったのに;マインツへの小旅行;ベルリンとの再会;フリードリヒ通り駅からリンデンまで;アレクサンダー広場;一九四八年;報告の終わりとフィナーレ)
著者等紹介
デーブリーン,アルフレート[デーブリーン,アルフレート] [D¨oblin,Alfred]
1878年プロイセン生まれ。近年世界的に再評価著しいドイツ文学の巨匠。ベルリンやフライブルクで医学と哲学を学び、精神科・神経科医を生業とした。1913年『たんぽぽ殺し』で作家デビュー。29年ドイツ都市文学の最高傑作『ベルリン・アレクサンダー広場』によって世界的名声を得る。33年からパリに移住し、36年フランス市民権を取得。40年にはアメリカに亡命した。1957年没
長谷川純[ハセガワジュン]
1957年東京生まれ。ルール大学、ボン大学に学ぶ。上智大学ドイツ文学専攻博士後期課程修了(博士)。現在、和光大学表現学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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