出版社内容情報
残酷で狂気に満ちた現代ロシアン・ホラー登場。双子の息子の異様な行動に怯えるシングルマザーの恐怖を描く衝撃の表題作ほか全8編。
アンナ・スタロビネツ[スタロビネツ,アンナ]
1978年モスクワ生まれ。モスクワ大学文学部卒業後、記者等を経てデビュー。ロシアでは稀少な若手ホラー作家として一躍注目を浴びる。ナショナル・ベストセラー賞候補、ポルタル賞受賞ほか数々の国内賞に輝く。
沼野 恭子[ヌマノ キョウコ]
1957年東京生まれ。東京外国語大学教授。著者に『夢のありか――「未来の後」のロシア文学』『ロシア文学の食卓』他、訳書にアクーニン『リヴィアサン号殺人事件』、ウリツカヤ『女が嘘をつくとき』など多数。
北川 和美[キタガワ カズミ]
東京大学大学院中退。専攻は現代ロシア文学。翻訳家・ロシア語通訳。訳書にV・フレーブニコワ『ティリとネリ』、P・ワイリ&A・ゲニス『亡命ロシア料理』(共訳)など。
内容説明
6歳の双子の兄が「蟻」に侵され、10年の年月をかけて徐々に醜く変身していく。やがて双子の妹と母親に訪れる残酷な結末…中編「むずかしい年ごろ」ほか、革命と呼ばれる殺戮のなか、生き残った者が人造人間を購入する黙示録的未来小説「生者たち」、列車の中で目覚めた男が別世界に迷いこむ「家族」、心臓が止まっても生き続ける男の不条理小説「ヤーシャの永遠」、異物に取り憑かれた女の話「待っている」ほか7編を収録した作品集。現代ロシアのホラー作家による衝撃デビュー作。
著者等紹介
スタロビネツ,アンナ[スタロビネツ,アンナ] [Старобинец,Анна]
1978年モスクワ生れ。モスクワ大学文学部卒業後、通訳等さまざまな職業を経て、「ニュースの時代」紙の記者となり、「エクスパート」「グドーク(汽笛)」誌の文化欄などを担当。現在は「ロシア・リポーター」誌に籍を置き、映画やテレビのシナリオも手がけるほか、ジャーナリスト、文芸批評家としても活躍している。2005年、26歳のときに作品集『むずかしい年ごろ』でデビュー、ロシアでは非常に特異なホラー作家として一躍注目を浴び、表題作は数カ国で翻訳されたほか国内外で賞を受賞
沼野恭子[ヌマノキョウコ]
1957年東京都生まれ。東京外国語大学教授
北川和美[キタガワカズミ]
翻訳家・ロシア語通訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。