出版社内容情報
ナチス崩壊、東西分裂。戦争とアウシュヴィッツの暗黒を背負い世界を震撼させた才能たちの青春の日々の記録。
【著者紹介】
1908年、バンズィン生まれ。ドイツ戦後文学の最重要人物であると同時に、ドイツ最後の大物批評家。長編小説『打ちのめされた人びと』など。
内容説明
文学の“呼び声”をきけ。ナチス崩壊、東西分裂―廃墟と化した1947年ドイツで産声をあげ、グラス、ツェランら数々の世界的才能を輩出した「四七年グループ」とは何だったのか?リーダーであるH・W・リヒターによる愛情あふれる回想録。困難なる戦後と、若き作家たちの情熱が生んだ奇蹟の時間。
目次
蝶たちの曖昧宿で―イルゼ・アイヒンガー
十三階のクリスヤーン―カール・アメリー
にぎやかな通りを行って、誰もそれに気がつかなかったら―アルフレート・アンデルシュ
グルーネ森でのサイクリング―インゲボルク・バッハマン
きみもぼく位、金が好きかい?―ハインリヒ・ベル
セルビアは死なねばならぬ―ミロ・ドール
マルクトブライトでの涙―ギュンター・アイヒ
フルシチョフの海水パンツを穿いて―ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー
誕生日祝いとしてジーモン・ダッハを―ギュンター・グラス
寝巻きのズボン―ヴォルフガング・ヒルデスハイマー
上部プファルツ人のカラカラ笑い―ヴァルター・ヘレラー
君の忠実なる側近(パラディーン)―ヴァルター・イェンス
ダンスの相手への誘い―ウーヴェ・ヨーンゾーン
我々はみな、いい人だった―ハンス・マイヤー
敵多きほど、功高し―マルセル・ライヒ・ラニツキ
おおマルティン―喧嘩好きではないにしろ、喧嘩っ早いアレマン人―マルティン・ヴァルザー
マラーの太鼓―ペーター・ヴァイス
著者等紹介
リヒター,ハンス・ヴェルナー[リヒター,ハンスヴェルナー] [Richter,Hans Werner]
1908年、バルト海沿岸に生まれる。ギュンター・グラスやパウル・ツェラン、ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー、インゲボルク・バッハマンら世界的作家を輩出した「四七年グループ」を主導し、戦後ドイツ文学を牽引。1993年死去
飯吉光夫[イイヨシミツオ]
1935年、旧満州奉天生まれ。59年、東京大学独文科卒。62年、同大学院修士課程修了。首都大学東京名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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